第18話 娼館にて


ハァハァ…駄目だ体の火照りがおさまらない。


「お客さん凄すぎっ、ハァハァ、良かったら私の男にならない」


「お兄さんなら…働かないで良いよ…私が養ってあげる」


「ハァハァ凄い、凄すぎるよ…こんなの初めて、これがSEXだって言うなら…今迄のはナニ…はぁはぁ…好きだよ…これ本音よ」


体が火照り、性欲が増した…だから娼婦を買った。


牛鬼が精力絶倫なんて話は聞いたことは無い。


最も 牛以上の精力はあるだろうからこんな物か。


お金を弾む約束をして3人の娼婦を買った。


此処迄してもまだ俺の精力は収まらない。


こっちも本当に化け物だな。


「此処の宿屋は明日迄取ってあるから、ゆっくり休むと良い…」


「待って何処行くの?」


「流石にもう満足したハァハァよね」


「もしかしてだけど…まだ足りないの? ハァハァ」


「ああっ済まないな…少し色を付けておくから」


俺は1人当たり、金貨2枚を置いて宿屋を立ち去った。


◆◆◆



ここか…

『高級娼館 サキュバスの館』


全ての娼婦がサキュバスというとてつもない風俗。


「いらっしゃい…お客さん初めて」


受付からしてとんでもなくエロい。


スケスケのネグリジェ以外に何も身に着けていない。


「ああっ」


「そう…それなら、そう初心者用の子つけてあげる…それでも初めてなら1週間は性欲が無くなる事は請け合いよ…それで良いわよね?、銀貨5枚…」



「もっとハードなのは無いのか?」


「通常コースで一番凄いのはベテランサキュバス2人と2輪プレイ…だけど下手したら腹上死…はっきり言って同種族しかお勧めできない…インキュバスですら3日間は精力が無くなるわ」


いや…それでも足りない気がする。


それに、俺が知りたいのは…精力の限界だ。


うんっ…これなんだ?


『挑戦者求…挑戦料金無料…達成者には『素晴らしい特典あり』』


「この挑戦者求ってなんだ」


「ふふふっ、これはね特別企画なの…この館のサキュバスだけじゃない、近隣のサキュバスや精を必要とする低級精霊…そして最後にはSEX無敵のサキュバスクイーン全てを相手にやり続けるコースよ、泣いても喚いても、始まったら止まらない…生きて最後まで終わればお客様の勝ち…死んでしまえばお客様の負け…死んじゃうから無料なのよ」


「何でこんなコースがあるんだ、物騒だろう!」


死ぬような商売不味く無いのか?


「やる人いないし…まぁ、私たちにとって本当に必要なのは『精』お金はあくまでついでなの…本当に満足させてくれる存在がいるなら、仕えても良い位だわ…それが一番なのだからね…これはサキュバスの夢なのよ…まぁ…挑戦者は過去3人、全員精を搾り取られて死んで居るわ。まぁそのうち2人は自殺志願者だったんだけど…泣いて止めてくれって叫んでいたわ…案外数をこなすのって苦痛よ」


「それはテクニックとかは要らないのか?」


「ええっマグロでも構わないわ…精は私達の食事だもの…」


「ならばやる」


「マジで? 貴方自殺志願者…始めたらもう止まらないわ」


そう言いながら彼女は入り口の札を「CLOSE」に変えた。


「もう、後戻りはできないわ…うふふっまずはこの娼館所属のサキュバス26人がお相手よ…大丈夫?いま通信水晶で連絡入れるから後から、沢山来るからね…頑張って」


そう言いながら部屋に案内された。


部屋は凄く大きく、前世でいうラブホテルその物だ。


「うふふっ随分と可愛らしい挑戦者ね」


「あら、若くて外見も私好みだわ」


「お兄ちゃん可愛いっ」


サキュバスって言っても、随分色々タイプがいるんだな。


俺は先にシャワーを浴びて、ベッドに座った。


「それでどうするの? 最初くらいは相手を選んでも良いわよ、人数もね」


「うんうん、良いよ」


「まぁ此処にはお好みのサキュバスがいるわ…最初はどんなタイプを選ぶ?」


俺はベッドに横たわった。


「誰もが可愛くて綺麗だから問題ない…出来る数の上限で来てくれ」


全員でも構わないが…どう考えても一度に出来る人数には限界があるだろう。


「ふぅ…言ったわね、サキュバスの誇りに掛けて殺すわ」


「あははははっお兄ちゃん、もう手加減なんてしてあげないから」


「快楽のなかで悶え死んじゃえ」


「あらあら…少しは楽しめるのかしら?」


◆◆◆


目の前で26人のサキュバスがひくついている


「ああ…あああ、もう駄目、あああっお腹いっぱい」


「もう、駄目…何これ…凄い精…もっと欲しい..だけどああっあああっ」


「おにいひゃんもっと…もっとちょうだい…がくっ」


「これなんなの…最高のごちそうを無理やり胃袋の破裂寸前まで詰め込まれた…うふふ、凄すぎるわ」


26人のうち話せるのは数人しかいない。


後は体を引くつかせて痙攣をおこして倒れている。


中には白目を剥いている者も居る。


これでも精力は収まらない。


下品な言い方なら『ビンビン』だ。


少し、汗をかいたからシャワーを浴びた。


「お客さん『邪精霊』の方が来ました…生きて…なにこれ?」


「皆頑張ってくれてな…楽しかったよ」


「楽しかった…ですか?」


《嘘でしょう…これオークキングでやインキュバスでさえ腹上死する人数なんだけどな…》


「うん…ただこのベッドじゃ気持ち悪いから部屋変わってよいか?あと皆お腹が大きくなっているんだけど…妊娠とか大丈夫ですか?」


「あはははっ、それは『精袋』が一杯になっているだけなので気にしないで下さい…人間で言うとお腹いっぱいの状態です」


「そうか…なら良いや」


俺は隣の部屋に移ると沢山の妖精が流れ込んできた。


但し、少し浅黒く、瞳が淀んでいる気がする。


「凄いねキミ…サキュバスを26人も満足させたんだって…今度は私達108人が相手だよ…さぁ」


いや…これ入らないだろう。


前の世界のフィギュア位の大きさしか無いからな


「いや、これ入らないだろう」


「はぁ~伸びるから大丈夫だし…私達の種族は口も得意よ!」


そう言うと彼女は舌なめずりをした。



確かにう言うだけあって気持ちは良い。


まるで生きている…オナ…これは失礼だな。


「もう駄目だよ…ハァハァ一杯…一杯はぁぁぁぁう」


「うぷっ駄目、胃から逆流してきて吐いちゃうよ」


108人はお腹を膨らませながら嬉しそうに吐いている。


「大丈夫か?」


「うぷっうげえええええええっぷはっ気にしないで…人間で言うなら高級ブッフェで食べ過ぎて…吐いているだけだから…」


「そう…なら良いけど」


此処迄しても、まだまだ精力は有り余るほどある。


「ええっ邪精霊の皆さんも…貴方何者ですか? 流石に次は『この辺りのサキュバス全員』と『サキュバスロード4人です』」


「なかなかの強者ですね…ですが私たち上級種には通じませんわ」


「うんうん…私達にはつうじないな」


「ロードだもん、私たちは」


「インキュバスでも死んじゃうんだよ…まぁ最高の快楽は約束してあげる」


「あら、上級種の方だけじゃありませんわよ…精々満足させて下さいな」


ロード4人にサキュバス50人…なかなか…


「はぁはぁ、ナニコレ凄すぎる、吸っても吸っても吸いつくせない…なんて男なの」


「ねぇねぇ…ハァハァ、私の者にならない? 欲しい物なんでも買ってあげるから…」


「もう駄目…こんな精を食べさせられたら…もう他のじゃ満足できない」


全員が、倒れていて体を痙攣させている。


しかも、最初のサキュバスや邪精霊も復活してきては吸っているし、行為もしているが…その都度痙攣をおこし倒れている。


何だ、これ…


良く考えてみたら勇者は実際にはとてつもなくスタミナがある。


大昔の勇者には60日間休まず戦い続けた存在がいた。


その勇者の肉体がバルモンを倒してレベルがあがり…牛鬼の力がプラス…あっちの方も化け物かよ…


「うわぁぁぁー-っ、サキュバスロードにこれだけのサキュバスに邪精霊の皆さんがー――っ」


「あの…お姉さんは加わらないの?」


「そうですね…あはははっ、もしクィーンを相手にしても出来たら相手しますよ…はい」


この子…普通っぽいな。


「わらわはサキュバスクィーンの雅じゃ…ふん、なかなかの精力じゃな」


「雅ってまるで日本人みたいな名前だな」


「ああっ大昔に人間から貰った名じゃ」


凄く綺麗な女性だ、黒髪の綺麗な髪…まるでそうかぐや姫みたいだ…


「綺麗だな」


「そりゃそうじゃ…クィーンだからな」


そう言いながら雅は服を脱いだ…白い肌に黒い髪…自信があるのも頷ける。


「さぁわらわを楽しませてくれ…」


◆◆◆


頭の中がピンクになり雅の体を貪った。


「ああー-っなんじゃこれは…だめじゃ...こんなの吸わされたら、もう他のじゃ満足できぬ…はぁはぁ」


自分でも何をやっているのか解らない。


ただただ腰を動かし…全てを味わい尽くすしょうにしている気がする。


気がつくと…雅は体を火照らせ横で寝ていた。


「お主、何者じゃ…こんな存在世の中にいるのか? 凄まじいのぉ」


横で受付のお姉さんも倒れていたが…すぐに復活してきた。


「あはははっ、1回でこれですか…思わず気を失ってしまいました」


「そうですか…満足したせいか、少し眠くなってきました…眠らせて…」


「そうじゃな、ならばわらわの胸の中で少し眠るが良い…何回も失神させられた…この勝負、そなたの勝ちじゃ」


「それじゃ…商品引き渡しの為に血を少し頂きますね…」


そのまま俺は眠りについた。


この体はやはり化け物だ…


こんな体じゃもう…幼馴染を嫁…なんて無理だ。


サキュバスですら手に負えない精力…


俺は目立たないで良い。


畑を耕し、仲間と安いエールを飲んで。


普通の嫁を貰って生活する…そんな日常が欲しかった。


此処にいるサキュバスは皆、凄い綺麗だ。


サキュバスには変化に近い能力持ちもいるから、外見だけなら三人に近い容姿にもなって貰えるかも知れない…


だが…今の俺にはもう…日常は手に入らない…


「なぁお主…泣いているのか?」


今はただ…眠い…





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