第13話 後はリヒトを殺すだけだ
これで大方の事は終わったな。
セレスとしての俺はリヒトに殺された。
セレスとしての俺の死を悲しむ者は少ない。
正直に言えば俺は勇者パーティと一緒に旅なんてしたくなかった。
俺には前世の記憶があり、幼くしてこの世界での両親を亡くした。
この世界の両親は牛鬼ではない気もする。
牛鬼は前世の日本に居た妖怪だからだ。
それはさておき、この世界で両親を亡くした俺に村の人達は優しかった。
最も、前世の記憶を持った孤児だから、一生懸命働いたからかも知れない。
だが、嫌われたくない俺はやりすぎたのかも知れない。
その結果...村の人間から信頼されるようになってしまった。
そして、勇者パーティに組み込まれてしまった。
リヒトやクラリスの親から「息子(娘)を頼む」そういわれて断れなかった。
今回は俺が単独勇者になることであの三人がもう戦う事はない。
これで責任は果たしたと言えると思う。
リヒトは俺を殺したんだから...流石に...もう良いだろう。
これで最後にリヒトを『かっこよく死なせれば』だれもが納得する終わり方では無いだろうか?
リヒトがカッコよく死ねる大舞台で...尚且つ俺が納得できる相手との死闘の末の死...これが幼馴染のリヒトにやる...最後の温情だ。
※話は凄く短いですが、区切りをつけるために更新しました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます