第13話 後はリヒトを殺すだけだ

これで大方の事は終わったな。


セレスとしての俺はリヒトに殺された。


セレスとしての俺の死を悲しむ者は少ない。



正直に言えば俺は勇者パーティと一緒に旅なんてしたくなかった。


俺には前世の記憶があり、幼くしてこの世界での両親を亡くした。



この世界の両親は牛鬼ではない気もする。



牛鬼は前世の日本に居た妖怪だからだ。



それはさておき、この世界で両親を亡くした俺に村の人達は優しかった。


最も、前世の記憶を持った孤児だから、一生懸命働いたからかも知れない。


だが、嫌われたくない俺はやりすぎたのかも知れない。


その結果...村の人間から信頼されるようになってしまった。



そして、勇者パーティに組み込まれてしまった。


リヒトやクラリスの親から「息子(娘)を頼む」そういわれて断れなかった。



今回は俺が単独勇者になることであの三人がもう戦う事はない。


これで責任は果たしたと言えると思う。


リヒトは俺を殺したんだから...流石に...もう良いだろう。



これで最後にリヒトを『かっこよく死なせれば』だれもが納得する終わり方では無いだろうか?



リヒトがカッコよく死ねる大舞台で...尚且つ俺が納得できる相手との死闘の末の死...これが幼馴染のリヒトにやる...最後の温情だ。





※話は凄く短いですが、区切りをつけるために更新しました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る