第2話 5時には帰ってきなさい!では、遅い!

 こっちに来て、何が驚いたって、冬場の日暮れの早さでした。



 郷里では、よく、子どもたちに、

「一回家に帰って、ランドセル置いて着替えてから遊びに行きなさい。5時までには帰ってきなさいよ!」

 と言います。が、この辺の5時は真っ暗です。まあ、全国的に、冬は日が短いですからね、もう少し早く帰りましょうか。せめて4時半くらいに……真っ暗。


 そもそも、一回家に帰るったって6kmを自転車で。そこからまた友達の家に遊びに行こうと思ったら、もう日が暮れてしまいますよね。



 この辺は、だいたい3時半くらいから夕方です。3時半から夕飯の買物に行こうとか思ってると、行ってる途中で日が暮れます。(まあ、そもそもスーパーが遠すぎるとも言いますが……) 

 

 そうとは知らず、冬の初めくらいに、義母様に、言う嫁。

「買い物行ってくるね」

「えっ? もう3時だよ? 今から?」

 えっ? 夕飯の買い物、3時からって早い方だよね? と思い、首を傾げながら、買い物に出たら、一気に日が暮れて、家に帰る頃には真っ暗。



 車はまだいいですよ。自転車の人は大変ですからね。うちの方は日が落ちると、ホントに真っ暗。電灯もないので、本当に真っっっ暗です。いつ車にひかれても、道路から畑の方に落ちても気付かれない感じです。怖い怖い。



 「5時には帰ってきなさいよ」は、北海道では通用しないというお話でした。「3時半には帰ってきなさいよ!」ですかね。


 それは遊ぶ時間ないよなあ……。

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