魔王の娘は剣士様にぞっこん!?

珈色かぷち

第1節

その昔、この世界[アース]その昔神と魔王が存在し、争っていた。

長い年月の末に神は魔王を倒せないながらも永遠に封印することに成功するが、神もまた力を使いすぎ消滅してしまう。


それから1000年近い時間が流れ、神が作り出した人間が自分の欲にまみれて魔王の子孫である魔族を滅ぼすために戦いを挑んでしまう。

この争いで魔族は滅び、増長した人間は人間族こそ優秀だと勘違いしてしまう。


それを見た世界の調停者である龍族は、人間に対して警告をし争いに参加した人間族を皆殺しにしてしまう。


これを見た人間族は争いをやめ、世界の発展に力を注ぐ事になる。その数年後から物語は始まることになる。


魔法の系統は地、水、火、風、空、光、闇、次元 の8つとなる。


イル大陸には人間・魔族・エルフ・ドワーフ・機械人形・獣人・龍族・精霊の8つの種族が存在する。

大陸にはそれぞれの種族の国が存在しており、人間が住む和国なども存在する。


その中でも特に魔族は厄介な種族とされている。

人々を脅かし、襲い、喰らう、

当然、人間にも悪人は存在する。

そんな悪人たちを倒すために或るのが、冒険者だ。


「とりゃっ」

「がはぁ」

「ふ、楽勝だな」

ユウ・クレスト。この世界を渡り歩く剣士だ。

悪を嫌い、善を好む。

ただむやみに悪を滅ぼしているわけではない。己の信条として、善悪は自らの目で見極めるというものがあるからだ。


ギルドには様々な依頼が募っている。

そんな中でも俺の目の引くものは、"内容"だ。

金や報酬じゃない。どんな困り事があるのか、どんな依頼なのか。

この頭でしっかりと選り好みしているのだ。


「無事依頼完了です」

「おう、ご苦労さま。報酬だ、

200ペイでいいだろ?」

「ええ、充分です。有難うございます」


ここはエリオス街。冒険者が集う街だ。

通りは繁華街のようにわいわいと賑わっている。

ふと、走り逃げるように颯爽と駆けていく少女を見かける。思わず衝突しまう。

「きゃっ!」‪

「大丈夫?」

「あ、あわ…"外に出ちゃいけない"って言われてたのに、気になっちゃって…どうしましょ…ご、ごめんなさい!私、これで失礼いたしますわ!」

深く深くフードを被った少女は足早に去っていってしまった。

何だったのだろうか。

ひとまず俺は次の依頼を受けるべく、冒険者ギルドへと向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魔王の娘は剣士様にぞっこん!? 珈色かぷち @koirocaputi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ