拙作に関する雑記(基本的にネタバレなし)

田島ユタカ

執筆までの経緯と気構え

※本文は、9割ほどノベプラに掲載してる内容と酷似してます。


 カクヨムはブログ・活動報告しても良さそうなので、5/22午前10時に公開した「悪逆の魔導書」の執筆までの経緯について書き記そうと思います。


 私がそもそも小説を書こうと思い至ったのは、2020年の秋ごろの話。

 2021年3月発売のモンスターハンターライズまで、やりたいゲームがないなぁと思ったのが切っ掛けです。この頃は、スプラ3の発表もないし、ベヨネッタ3は発売時期不明だし、頼みのゼルダBotW2も2021年発売予定の状態。

 そして、モンハンが発売するということは、発売してから2、3か月後には飽きるという事と一年先には有料DLC(昔で言うG級)が発売するのが目に見えてました。


 つまるところに、2021年3月末から5月いっぱいを除けば、わりと暇じゃね? と思ったのです。

 幸いにも今の仕事はリモートワークのため、時間だけはたっぷりとありました。今までなら、こういう時はだらだらとスプラ2のリグマ等で過ごしてましたが、この時は何を思ったのか、せっかくなので小説を書いてみようと考えた次第です。


 これでも大昔は公募勢だったので、10万文字の小説を書ききった経験だけはありました。どれくらい昔かと言うと、Webから応募? 何、言ってんの? 全部、紙に印刷して郵送しろやゴルァ! というほどに昔むかしの時代です。(尚、結果は三作書いて、全て一次落ちという有様ですが……。)


 とまあ、そんなこんなで執筆しようと決心した次は、Webサイトに投稿するなら、頭に思い描いた全てを書き切りたい、と考えました。


 公募作品を執筆した当時、個人的にきつかったのが文字を削る事でした。しかも、10万文字前後できちんと完結した作品、というのもあり、漫画でよくある打ち切り作品もどきばかり作っており、執筆活動そのものに対して不完全燃焼という事もあり、きちんと完結した作品を書きたかったのです。


 しかし、Web小説は群雄割拠。しかも流行ジャンル+一人称でなければ読まれないという魔境。私には、読まれないものを一年以上書き続けることは無理だろうと思ってました。


 そこでまずは、40万文字前後で終わるものにしよう、と決めました。モンハンライズ終了後~有料DLC配信日までに書き切れる文量です。といいつつ最終的には、67万文字にまで膨れてしまったので、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。


 他には、ジャンルは転生もの、バトルシーンが多いので三人称一視点、と流行からどんどん遠ざかることばかり決めました。


 流行りのジャンルを書くか、自分の書きたい物を書くか。結果的に、私は後者を選択しました。単純に、流行りを書いても読まれるとは限らないし、何よりも流行りジャンルである異世界恋愛と追放ざまぁ系が私の肌に合わないからです。


 ならば、執筆作業再開一発目は自分の書きたい物を書こう。流行りを書くなら、二作目から書けばいいや、という感じです。あわよくば、二作目に目を通した読者が、一つの長編を完結させた作者ならエタらずに書き切ってくれるのでは? と考えてくれるかも、という思惑もあります。


 ちなみに流行り物だから無条件で忌避してるのではなく、今の流行りジャンルは自分の感性ではどのように手を施しても長編を書けないと思ったので、結果的に流行り物を書いてないだけです。


 そんな感じで、自分の書きたい物を書くと決めたら次は投稿するサイトの選択です。流行りどころか周回遅れジャンルを書くということで最終的にノベリズム、ノベルアップ+、アルファポリスの三つにしました。尚、アルファポリスが流行ジャンルと女性向けが幅を利かせてるのを投稿開始して数か月後に知りました。


そして2022/5/10 堂々完結したため「小説家になろう」と「カクヨム」に転載に至ります。


 最後は気構えです。


 読まれない、ポイントはもらえない、感想は以ての外。


 これらは、プロットを作成する段階から覚悟を決めてました。


 普通に考えれば、何の実績もない素人の長編小説なんて見向きもされないのは当然でしょう。私はゲームは好きですが、それじゃあアマチュアが作ったフリーゲームや同人ゲームを漁るのか? と言われれば自信をもってNoと断言します。これは小説にも当てはまると思います。


 こうして、読まれない事が当たり前という事を受け入れられたため、周囲に惑わされることなく一日二時間、小説に費やし続けて、どうにか脱稿しました。

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