第14話 日常と普通のみんな

「趣味は?」の質問に対して私はいつも「読書」と答える。読書が好きなことに対してすごい、偉いなど反応が多くみられる。読書は何か高尚なモノという認識が強く活字を読むことは偉いこととされているのだろうか。まったくそんなことないと思う。

 人は自分にとって難しいもの、できないことに対して「すごい」「偉い」と思う。しかしやっている本人からすればすごくも偉くもない当然のことなのだ。普段から当然にやっていることは何見すごいことはない。毎日ご飯を作る、掃除をする、人と話す。普段からやっていることは当たり前で至極当然の行動である。

 だから人に対して感じているすごいこと尊敬できることは自分にもできうるすごいことなのである。あなたがやっている「すごいこと」私がやっている「普通のこと」行為は違うがすごさは結局一緒である。そう思うとなにかやること、どんなことでもやる時点で誰かにとってはすごいことになる。自分はふつうなんじゃない。自分にとって普通なだけであった誰かにとってすごい。だから誰もがすごいことだらけになる。

 いわゆる普通な人間って実はいろんなことが当たり前になっているもっともすごい人なんじゃないだろうか。私も普通になりたい。


布団に包まれていく……普通の日常とともに……。



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る