ふか爪

伸びすぎた爪を鬱陶しがって

君は君を切り詰めて


破滅願望だって酸素が運んできて

その間も息をして生きていて


そんな自己矛盾を捨てられないまま

真空に近づこうとするほど

汲々と泉は湧き上がる


鋭利な刃物で

思考をトリミング


それは深爪みたいなものだって

言っても受け入れられない


抱えきれないものを

落っことし

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

日々の有る事無い事を クイーカ @cuica

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ