ドラゴン・スカイ

弭間豊希

第1話

僕の町には竜がいる! 空を指差し僕は言った!!

「ガキかてめーは」

ヴオォォォォォ!!!!!

工場の音だった!

うるせえぇぇぇ! 聞こえないのをいいことに友達は叫んだ。その声がまた竜に聞こえた僕の今日はおかしいのだろうか?

「おっかしいなぁ」

「医者行け! 医者!!」

帰り道。僕は友達の気を引こうとしていただけなのかもしれない。

ヴォォオオオォォォォォ!!!

は? 僕らは突然の豪風に吹き飛ばされ、気付いたら宙に浮かんでいた!

「え、えぇぇぇぇぇぇ!?」

死ぬ、と思った。しかし、目に前には……

「竜!!!」

黄金色の目を光らせた竜が僕らを見つめた後、興味無さげに僕らを素通りしていった……その後風で吹き飛ばされた僕らはいつの間にか地面に着地していた。

「やべー、やべー」

心臓の鼓動が早い。僕らは竜に会ったんだ!

おい、見ろよ。指差す友達。

「!」

僕が見た先で、竜が空に火を吐いた! ただただそれは竜の気まぐれなんだけど、今日ほど空が青いと思った日は、多分なかったと思う!!!

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ドラゴン・スカイ 弭間豊希 @anagramu

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