久しぶりに小説を読んだ

『それでも、あなたは回すのか』という小説を読破した。

って完読したのに時間がかかった。始めて購入したのは、2年前くらいかな。


もちろん1ページも読んでいないわけはない。4分の1くらいまで読み進めたが、面白くなかった。仕事に関する内容を書かれていて、現実に引き戻されたような気分だった。何が面白いのかわからなくて読むのをやめた。


ポイッと置かれた『それでも、あなたは回すのか』をラクマでも売ろうと思って、カメラでポチッと写真をとって、ラクマに載せた。だが、買いたい人は一人もいなかった。時々、ラクマを覗いても何の成果は出していなかった。


まあいさ、金がほしいわけはない。本積み立て収納に宝物でも大切にするように置いて、静かに寝かせた。


2年間、時間が流れていく。時間が流れていくたびにやらなきゃいけないことが増えていき、趣味も新たなことを始めた。


2年前と比べてゆったりと過ごせる時間はなく、毎日が忙しかった。本を読むのが好きだった僕が次第に本を読まなくなった。


漫画はもちろん読んでいるが、小説はあんまり読まなくなった。僕はゆっくり読みたい派だ。そのために他にやりたいことやしないといけないことがたくさんあって、ゆっくりにする暇がない。本当は落ち着いてゆっくり読みたいが、なかなか落ち着けない。仕方なく読書を諦めようとして、他のことに集中した。


数ヶ月にすると、念願の夏休みが迎えた!夏休みにやりたいことを満喫するために夏休み前の一週間に期末試験があって、再試験を受けないように死ぬほど頑張った。その結果は・・・再試験はなかった!


やったぁとようやく一件落着して、肩に入れた力が緩み始めた。ボゲーとゆっくり過ごした。いやゆっくり過ごせないけどね(笑)


夏休みに入ってから自由な時間が一気に増えた。自由な時間を使って絵を描いたり、漫画を描いたり、小説を書いたり、プログラムを作ったりしてまっっったくゆっくりできない(笑)


最初の週間は燃え続けた。しかし、一週間後になると、次第に燃え尽きた。


学校に通っている間は自分に向き合う時間はあんまりなくて、頭の中で忙しい忙しいばかり考えていた。


今は、自由な時間がたくさんありすぎて、自分に向き合う時間も増えて、次第にTwitterやPixivを覗いて、自分より良い作品がたくさんあって、他人と比べると自分の作品はまだまだと改めて気づいた。どうして他人のように上手にできないのか!と理想通りにできない僕に苛立ち、責めることも増えた。


自分ってだめだな・・・と心が折れた。絵と漫画を描こうと思っても小説を書こうと思っても手と腕が動かない。まるで身体が拒否しているようだ。。。


はぁ・・・もうだめだ。創作から少し離れよう。と思ってそっと離れた。


離れるとやることがなく暇になってしまう。何をしようか。。。あ、そうだ。まだ読んでなかったよな。2年前に読んだが途中で読むのをやめた『それでも、あなたは回すのか』を久しぶりに読もうと思って、本の積み立て収納に置いてある『それでも、あなたは回すのか』を手にした。


ぺらっと1ページをめくって、ゆっくり物語の世界へ入っていく。時々、休憩を挟みながら読んだ。大体1日くらいかかってようやく読み終えた。


開いた本を閉じて、テーブルの上に置いた。目を天井に向けて眺めた。なんか2年前と比べて少しだけ意味がわかるようになった。多分、学校で学んだおかげで少しだけ知識を身につけていたので、少しだけ読みやすくなったかも。


この本は事実を基づいて書いているのかわからないが、なんとなくITに関する仕事で働く様子と雰囲気を書かれているなぁと思った。なので、少しだけITに関する仕事とは何かイメージを持てたかなと思った。


特に心が残ったのは、「知ったように話すのは良くない」という言葉だ。本当は何も知らない、まだ始めたばかりなので現場での現状は理解できているわけはない。それなのに知っているように話すと、はあ?何も知らないのにどうしてこのことを言えるのか?とイラつくシーンがあった。


なるほど、、、会社に入ったので、なんでも知っている人を求めているのではなく、ゼロからスタートする。その場で働いて、現場を知って経験を積み重ねることで初めて知ることができる。


なんでもわかるのがすごいでもないということを学んだ。わからないなら、わかりませんとはっきりと伝えることが大切だなと思った。


この本が伝えたいことは全く関係はないが、自分としてはこの本から能力が大切ではなく、無駄なプライドを持つではなく、素直で———誠実でいることが大切だと伝えたいような感じがした。自分としての解釈なので、正解なのか不正解なのかわからない。自分としての解釈で心が揺さぶった。


無理な見栄張りをしないで、素直に自分らしくしていこうという気持ちになった。他人と比較するではなく、自分として納得できればOKと思えばいい。自分が良いなと思ったら良いんだ。他人と比較するのはバカ馬鹿らしいだ。


自分が良いねぇ、納得できると思える絵と漫画、小説を作ろう。創作する自体を楽しもう。

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