第4話 ポーション化プログラムと、ご褒美と、聖域

 よし次はポーション化魔法のプログラムだ。


extern void portion_make(char *target,int target_size,char *spell);

char liquid[100]; /*液体100ミリリットル*/

void main(void)

{

 portion_make(liquid,sizeof(liquid),"void main(void){ wind(); }"); /*液体をポーションに*/

}


 『extern』だが、これは外部にあるという指定だ。

 それと関数の機能の説明も兼ねている。

 これを見れば関数の機能が大体分かる。


「【ポーション化】ですわ」


 風を起こす呪文を書いてポーションを作ってみた。

 失敗したかな。

 ポーションを舐めてみる。

 風が起こった。


 やはり、ポーションだと成功するのだな。


「【風よ起これ】。やはり魔法では駄目なのですね」


 何も起こらない。

 魔法は発動しない。


 ポーション化に失敗して不良品が出たらたまらないから、呪文が成功したか知らせるように改良してみる。


extern int portion_make(char *target,int target_size,char *spell);

char liquid[100]; /*液体100ミリリットル*/

int main(void)

{

 return(portion_make(liquid,sizeof(liquid),"void main(void){ wind(); }")); /*液体をポーションにして、成否を返す*/

}


 試してみる。

 問題ないようだ。

 1が返ってきた。


 今のところポーション化は100%だな。


 さて風魔法が出来ないのはイメージがないからだ。

 羊皮紙があったのでそれでパタパタ扇ぐ。

 これで風を作るイメージができたはずだ。


 魔法を何度も試してみる。

 駄目だ、成功する気配がない。

 小さい頃の経験がものをいうらしい。


 とりあえずポーションはできた。

 ご褒美をあげないと。


 ごくり。

 聖域に挑むぞ。

 彼女の聖域なら触った事がある。

 セックスをした事もある。

 だが、女の感覚を味わった事は当然ない。


 異世界の服はなんでこうも脱ぎにくいのかね。

 何ヶ所も紐をほどかにゃならん。


 枷があるのでまっぱは無理だな。

 パンツだけを下ろす事にしよう。

 紐の結び目がきつい。

 枷が邪魔だ。


 カチャカチャいう鉄の枷が煩わしい。

 くそっ、解けない。

 結び目に爪を立てて引っ掻く。


 緩まんね。

 紐の端をくにくにと振るように動かす。

 駄目だ。

 ピンみたいな物が要る。


 切ってしまおうかとも考えたが、切ると再び穿けない。

 ノーパンは不味いだろう。

 エッチな事は好きだが、痴女になりたいわけじゃない。


 道具を探したらアイスピックがあった。

 いいぞ。

 結び目の隙間にアイスピックを突き立てる。


 今、緩んだぞ。

 おい、見たかエンゼルよ。

 確かに緩んだぞ。


 少し緩めばこっちの物。

 ふぅ、何とかなったぞ。


 パンツをずり落とす。

 エンゼルの髪の毛は銀髪だ。

 もちろん下もだ。

 よく見えないので、鏡が欲しいところだが仕方ない。


 よし、やさしくと。

 包み込むように。

 2222、9191、9292、0721と。

 き、きました、きたー、波がきた、ビックウェーブ19.19メートルであります。ライドオン、波に乗って頂点に。


 ふぅ、堪能してしまった。

 女体の神秘を一つ知ってしまった。


 そうだ、エロポーションを作ろう。

 女性が気持ちよくなる奴だ。

 きっと流行るぞ。


 下がっているパンツを見て思った、穿けるかなと。

 ノーパンじゃさすがに不味いよね。


 解けたんだ、結ぶのも出来るはず。

 蝶結びにしたいが、これまた至難の業になりそうだ。

 枷が恨めしい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る