第4章 護られた村 到着

「ついたか。」

「ここがお師匠の言ってた村。」

俺達はあの戦いのあと 師匠が言っていた村に足を運んだ。

全ては師匠からの預かり物を渡すためである。

「それじゃあ入るか。」

「そうね。」

村に入ろうとしたとき

バチッ!

「いたっ!」

「大丈夫ですか?」

「あぁ なんかに弾かれたっぽいな。」

「ここ 広範囲の結界が張られています。」

「師匠そんなこと言わなかったよな。」

「どうしましょうこれでは入れません。」

結界への入りかたが分からず立ち往生していると、

「誰だ!お前たちは。」

突如どこからか声が聞こえた。

「みんな警戒しろ。」

軽く戦闘態勢を取りながら周囲を見回す。

「アイシクルボウ!」

氷の矢が飛んできた。

「ライトシールド!」

レオンが盾を構えて迎える。

パキパキパキ

「…!」

シールドで受け止めるこの選択は誤っていた。

受け止めた場所から盾が凍っていったのである。

「任せて ファイア!」

炎で溶かすことが出来たが油断していた。

「僕の矢を受けて無事とはやるなお前たち!」

「「!」」

声がした方向へ振り返るとそこにはキアレス王子くらいの女の子がいた。

※戦闘シーン

「誰だ!」

「名を尋ねるなら僕の先に名乗るのが常識だと思わない?それに武器は降ろして 僕に戦う意思はないから。」

ほらねと女の子は手をひらひらさせている。

「攻撃する意思を見せませんし大丈夫かと。」

エルが確認したため俺達は武器を降ろす。

「改めて問おう。君達は何者だい?」

「俺はサンリット。勇者として旅をしている。だから君達の敵じゃない。」

「勇者?まぁ悪いやつじゃなければいいや。僕は ダリア マーフィーヌ 氷の魔術師だよ。」

「そうか君が師匠がいっていた魔法使いか。」

まさかこんな子供とは思ってなかった。

「なんかいっ…。」

カーンカーンカーン

その続きの言葉は鐘の音で中断された。

「ダリア様!」

「どうした?」

「カイが魔物に襲われてて助けてください!」

「わかった。すぐ行く!」

ダリアと呼ばれた彼女はこっちを向き

「お前たち ここから動くなよ!」

そういうと去ってしまった。

「動くなといわれてしまいましたね。」

「そうですね。」

「助けにいこう!」

「良いのでしょうか?」

「勇者は困っている人を助けなければ。」

「そう ですね。」

俺達は彼女が向かった方向へ進みだす。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る