第90話 それぞれの反応
「皆っ!おはよー!久しぶりー!」
朝の教室に入るのと同時に皆に聞こえる様に挨拶すると一瞬シーンっとした後に一気に皆が押し寄せてくれた。
「悠馬君っ!無事でよかったぁぁぁぁぁ!」「怪我はもう大丈夫なの?!」「まだ色々付いてるし完治では無いよね?!」「出て来ても大丈夫なの?!」「会いたかったよぁぁぁぁ!」「もうー!本当に心配だったんだからね?!」などなど・・・。
自分の机にたどり着くまで大変だった・・・。
「ふぅ。身体なまってるな~・・・。来るだけで少し疲れたよ。」
「そりゃ・・・あんだけの事あったんだし一週間も入院してたんだしさ。」
いや、これの原因は昨晩だ・・・抜かずの10発と今朝の一発だわ・・・。流石に言えねーけど・・・。
「ソダネ。本調子まではまだかかりそうだな~。」
「じゃー暫くステイルのお手伝いも入れない感じ?」
「うん、俺としては入りたいけど多分やらせて貰え無さそう・・・。」
「私達も行ったよー!気付いてくれてたよね?」
「勿論!皆来てくれて嬉しかった!でも相手出来なくてごめんな~。」
「全然っ!気付いてくれてただけで嬉しいー!」「にこーってしてくれたの分かってたからっ。」「うちらが忙しい時間帯に行っちゃったのが悪いから気にしないでっ。」っと優しい言葉をクラスの皆から貰えて日常に帰ってきたって実感する朝の時間でした。
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SIDE 愛央&志保
「おっはよー!」
「おはようございます。」
「二人共おはよー!志保ちゃんお久しぶり!色々な意味で大変だったね・・・。」
「そうですね。でも、全部終わりましたからっ。」
「先週は悠馬君のお手伝いも入ってたしお店にも行ったけど凄い混み具合だったもんね。」
「あら・・・カウンターに引っ込んでたとは言え気付かなくてごめんなさいっ。」
「良いのっ良いのっ!あれじゃ仕方ないってっ!」
「そう言えば!志保ちゃんは悠馬君とどうなったの!!」
「あの最後の方の悠馬君の叫び!かっこよかったけど志保ちゃんも一緒に居たい!って言ってたじゃんっ!」
「えっと・・・昨日改めて告白しまして///」
「お~~~!それで?!それで?!」
「受け入れていただけましたっ///」
「おめでとぉぉぉぉ!羨ましいーーーーー!」
「それで!それで?!何処までいったの?!」
「えっとっ///それはっ///」
「だいちゅきほ~るど、抜かずの10発・・・っ。悠馬が凄いって言う位~・・・。」
「ちょっ///愛央さん!!何で言うんですかっ?!///」
「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ///」」」
「抜かずの10発ってっ///」
「お淑やかに見えてベッドの上じゃってタイプだった?!///」
「そ、そそそそ、そんな事ないですよ?!」
「ぇぇぇぇ~っ!だって抜かずのっ!」
「ですからぁぁぁぁっ///」
朝から下ネタ話だけど、年ごろ女子だけが集まればこんなもんです。
ましてや私が経験しちゃったし、志保さんも経験しちゃったしクラス中がニヤニヤと意地の悪い顔で志保さんを弄ってるから志保さんからしたら堪った物じゃ無いと思う。でもなぁ~・・・私の時も弄る側に移ってたしー通り道だとおもって頑張ってねっ!
「ほらほらっ!何がどうなって凄かったのか教えてよー!」
「な、なななな?!言う訳無いじゃ無いですか!///絶対教えません!///」
「諦めるのも大事だよ?志保さん、私も聞きたいっ。」
「愛央さんまでっ///もうっ!知りませんっ!」
志保さんの真っ赤になってる顔を眺めているとチャイムが鳴って朝の時間は終わりを告げたのだった。
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zzzz。
「ぉ~ぃ・・・起きろぉ~。悠馬くん~起きなさい~。」
「zzz・・はっ!?」
「大丈夫・・・?やっぱりまだきついんじゃ無いの?授業中に寝ちゃうなんて今まで無かったじゃん。」
「あ、いや・・・。多分別件のせい・・・。」
「別件?」
「ナンデモナイデス。」
「起きましたね?逆月くんに何があったのかは聞いていますが、授業で寝るのはどうかと思いますよ。」
「はい、すいません。まだ完璧って訳でも無いのですいませんでした。」
「仕方ないとは言え無理だけはしないでくださいね?辛いなら保健室に行く事。良いですね?」
「はい、無理そうってなったらそうします。」
あの喧嘩よりも昨日の一晩の方がってのどうよ俺・・・。志保は大丈夫かな・・・?
俺と同じく遅くまでアレだったし・・・。
「別件って何があったの?」
っと隣の席の子がコソコソと聞いてくるけど言える訳ねぇ・・・。
「何でもないってっ。気にしないで大丈夫だからっ。」
「むぅ・・・気になるぞぉ~・・・。そこはかとなくエッチな香りがする・・・。」
「どんなだよそれ・・・。」
「何となく?乙女の勘?」
「普段なら乙女の勘は中々に侮れないけど・・・。」
「なははっ。私も自分で何言ってるんだって思ったっ。」
何とかやり過ごしながら過ごして頑張って授業を乗り越えたのだった。
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「悠馬ーごっはんだよ~!」
「悠馬さんお昼食べましょうっ。」
「おうっ!今日は清華先輩は別だったっけ?」
「うんうん、クラスの人達とちょっとって言ってたよ。」
「んじゃこのまま教室で良いか?てか動きたくねぇ・・・。」
「あははっ、良いよっ、良いよっ。はい!今日の分っ!」
「ありがとー!愛央のお弁当食べるのも久しぶりだな・・・。」
「あ、愛央さん。明日は私が用意しても良いですか?」
「そだね、交互に作る?」
「それでも良いですけど週の半分ずつにするとかはどうでしょう?」
「悠馬君悠馬君!幸せ者ですなぁ~?」
このぉこのぉって感じで悠花が肘でコツコツっと・・・。
「確かに幸せ者だとは思うけど、取り合えず腹減った・・・。」
「そ、そうですね、先ずは食べましょうかっ。」
「そうだったっ、ごめんねっ。」
「薫さんと悠花さんもご一緒にいかがですか?折角ですし。」
「んっ。お邪魔しますー!」
「悠花あんたねぇ・・・遠慮ってものを・・・。」
「はいはい、良いから良いから二人も座って食おうぜー。」
っと5人で固まってご飯を食べ始めたんだけど俺がさっき居眠りしてた事が話題に出て・・・。
「悠馬が居眠りって・・・珍しいね?やっぱりまだ体調が完全じゃないからかな?」
「いや、理由は別だと思う、って言うか別だ・・・。」
「こっちも志保さんが船漕いだりしてたんだよねぇ~。・・・あっ。」
「うん?愛央ちゃん何か心当たりあるの?」
「ア、アハハハハハ・・・。そう言う事ねっ。」
「~~~ッ///」
「志保ちゃんが真っ赤になってって・・・はっ?!まさか!!」
「薫さんだめです!それ以上は駄目です!」
「二人共昨日はまさか?!しちゃったの?!」
しーーーーーーーんっ。
志保が止めても間に合わず薫が思いついたことをはっきりと教室中に聞こえる様に言いやがった!
「え?したって何を?」
「悠花あんた・・・そんなの一つしかないじゃないっ!」
「え・・・?・・・あぁ!!!///」
「あ、あはは・・・全員忘れろ・・・。」
「~~~~ッ////」
志保がこれでもかって位真っ赤になって俯いてしまって俺は俺で頭痛を抑える様に頭を押さえながら昼を過ごし、その後の午後の授業も教室中が微妙に浮足立って居ると言うか空気が桃色っぽくなってると言うか?そんな空気で最後まで過ごし復帰一日目は過ぎて行ったのだった。
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