第61話 愛央のお弁当とステイルでのYouMa効果?
SIDE 清華
ふぅ・・・朝から凄かった。悠馬君も愛央ちゃんも人目も気にせずイチャイチャするし・・・。一緒に居るこっちの事も考えて欲しいってのっ!
って言っても意味ないし、それとは別に愛央ちゃんが悠馬くんの気持ちに答えて二人が上手く行ったのは私も嬉しい。
悠馬くんのお嫁さんになり隊だし愛央ちゃんが上手く行かないと私も志保ちゃんも・・・って部分もあるしね。
次は志保ちゃんかな~?私はその後にした方が良いよね?愛央ちゃんから誘われてって形な訳だし、私もそれには何も文句は無いしね。
それに何より悠馬くんなら私達3人とそうなっても優劣は付けずに平等に愛してくれるって何故か確信があるもんね。
でもやっぱり、愛央ちゃん羨ましい・・・。
幸せです!ってのが身体中から溢れてるし思い悩んで断ったのを後悔してる時に「好きを舐めるな!」何て言われちゃったらねぇ~?
「それにリフレイン・・・・。」
完成版がアップロードされて直ぐに聞いたけど本当にやばかった・・・、悠馬くんの愛央ちゃんへの強い思いが伝わってきて涙止まらなかったもんな~。
「私も弾きたいなあれ・・・。頼んだらデータ貰えるかな・・・?」
泣きながら練習する事になりそうだけど・・・。
そんな事を考えながら私は自分の教室の扉を開いて「おはよー。」っと言いながら机に向かって座るのと直ぐに皆が近寄ってきた。
「おはよ!ねね!星川さんと悠馬君ってもしかして?って言うか配信の好きを舐めるな!って星川さんに向けてだよね?あのリフレインもさ。」
「うんうん、お付き合いを始める前にちょっとあってね?その時に悠馬くんがあの配信をって感じでその結果付き合い始めたの。」
まぁ、気になるよね?ツブッターのトレンドも独占したしYouMaを射止めたのは誰だ?!って騒がれたしねぇ~・・・。
何より本人は思って無くても清蘭のアイドルだし、特に隠す事も無く恋人繋ぎして歩いてるしねぇ~・・・。
「まぁ、何にしても嫉妬して愛央ちゃんに危害くわえようとするのは止めなよ?悠馬くんが激怒する事になるよ。勿論、私も志保ちゃんもね。」
「しない!しない!確かに羨ましいなーっとは思うし自分も相手してほしいなっとは思うけど悠馬君に嫌われるって考えただけで朝食上ってくる・・・。。」
「うんうん、それにさーこいつらみたいになりたくないしねぇ~。」
「こいつらって?」
「これ見れば分かるよ・・・。」
うわぁぁぁぁこれは・・・・。
愛央ちゃんが言ってたモールのってこれかぁ~・・・。
私は余りの光景に顔が引きつるのを抑えられなかった。
「そうなるよね。これを撮影して投稿した人が書いてるけどピー音いれるの大変だったらしいよ。だからYouMa様と一緒に居る女の子に対して悪意を向けるなら死を覚悟するべしってなったみたい。」
うん、これは死ぬ・・・。自分がって想像しただけで吐き気が・・・。
「うん、これは死ぬね。想像しただけで朝ご飯上ってきた・・・・。」
「だよね・・・。相手が愛央ちゃんと知り合いだったってのも有ったんだろうけど悠馬君の怒り具合がマジでやばいし、泡吹いて痙攣して倒れても止めてないし愛央ちゃんが止めて無いと心臓止まってたんじゃない?これ。」
「うん、ありそう・・・。それにしても、悠馬君容赦無いな~。」
「あはは・・・、何言ってるか分からないけど何を言ったのか気になるよね~。周りの人も顔真っ青にしてる位だしこれ・・・。」
「うんうん。」っとクラス全体が頷きながらも絶対に怒らせない様にしようと心に決めたのは直ぐに理解出来た。
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まさかの水無月先生までが気にして聞いて来て「好きを舐めるな!」って聞きたいとか言うし・・・断ったけど・・・。
清華クラスも先輩が色々聞かれたらしいけどモールのでの事が話題に出た事で、俺を怒らせるような事はしない様にしようってなったから愛央ちゃんに危害をくわえようとするやつは居ないと思うと聞いて、そっちも一安心だし清華先輩のクラスでそれならモールでの事はそれなりに出回ってるって事だし大丈夫そうだと判断した。
愛央に何かあると俺も自分を許せないしね。
「悠馬ー!お昼たべよー!」「悠馬さん、ご飯たべましょ!」
考え事をしてる内に愛央と志保がクラスまでやって来て声をかけながら俺の所までやってくる。
「おう!清華先輩を拾ってそのまま学食行ってかな?」
「学食行くのは良いけども・・・。じゃじゃーん!お弁当作ってみました!・・・食べて貰えるかな?」
「え?まじでぇ!愛央の手作り?!」
「うんうん!悠馬みたいに上手じゃ無いけどお母さんに教わりながら頑張ってみたからさ・・・。どうかな?」
「勿論、食べるに決まってるし!めっちゃ嬉しい!」
「おー!愛央ちゃんが彼女してるぅー!」
「ほんとほんと!ダーリンの為にご飯作るとかねー!」
「ダーリンって///悠花も薫もいきなり何言うかな~もう!」
「顔真っ赤だよ?もうめっちゃすきぴじゃーん!」
「ねぇねぇ?悠馬君の事すきぴ?すきぴ?」
「だーかーらー!そりゃ勿論、大好きだけど////」
「ごちそうさまですー!愛央ちゃん可愛いなーもうっ!」
「悠花も薫も愛央を
照れて真っ赤になってる愛央の腰を抱き寄せながら(あっ///って声と共に更に真っ赤になるのを眺めながら)二人も飯に誘って5人で連れ立って教室を出て清華先輩とも合流して学食で喧しくも楽しいお昼を過ごしたのだった。
勿論、愛央のお弁当は残さず食べたよ、愛情籠っててめっちゃ美味かったです。
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うっし・・・・!っと一人気合いを入れて隣のクラスの扉をガラガラっと少し大きめの音を立てて開いて、声をかけた。
「愛央ー!帰ろうぜー!志保も一緒にかえろー!」
「きゃぁぁぁぁぁぁ!悠馬くーーーんっ!」「ほらほらっ!愛しの彼氏が迎えにきたぞぉ~!」「志保さんもがんばれぇー!」「あんたもな!!!」
あはは・・・大騒ぎだわ。愛央も真っ赤になってるし。
「うぅ///ぅん。かえろっかっ!」
「すいません、迎えに来てもらってしまって、帰りは寄って行きますか?」
「あーそうだな、小腹も空いたし志保の所で軽く食べて帰ろうかなー。愛央もそれでいい?」
「いいょー。お弁当足りなかったかな~?」
「いや、高校生男子なんてそんなもんよ。夕飯前に軽く食べないともたないって。」
「ぇー。それって悠馬だけじゃないの?」
「まーまー、その辺にしていきましょう?清華先輩をお待たせしてしまいますしね。」
「そうだね、んじゃー皆、また明日ねー。」
っと愛央が皆に声かけて直ぐに俺と手を繋いできてそのまま下駄箱に向かって3人揃って歩き始めたのだった。
その後、愛央とは確りと恋人繋ぎをしながら志保と清華先輩を連れて、今日の皆の反応を聞きながら通学路を歩いて志保の家であるお店まで行って予定通りお邪魔する事にした。
「ただいま。お母さん、悠馬さん達が寄ってくれました。」
「志保おかえりなさい、悪いけど着替えて少し手伝ってもらえる?愛央ちゃんと清華ちゃんと悠馬君は来てくれてありがとね、ゆっくりしていって。」
「はい、直ぐに着替えてきますね。」っと言いながら奥に引っ込んで行った志保を見送りながら志保のお母さんの案内で席についた。
「ありがとうございます、少しお邪魔しますね。」
「おじゃましまーす!何か最近は混んでる事多いですよね?」
「そうなのよー。これも悠馬君効果かしらねっ!」
「流石悠馬くん!こんな効果まで出すなんて!」
「何言ってるの?清華先輩。偶然ですって。」
「いやいや、確実に悠馬が出入りするようになってから増えてるからね?常連の私には分かるもん。」
「む・・・。確かに愛央の意見は無視できない理由だな・・・。って事は地味に迷惑かけてるのか・・・?俺。」
「だいじょうぶですよー、売り上げ上がってたすかってるからね!だから、気にしないでこれからも来てね?」
「うっす・・・。」っと何か自分でも良く分からない照れくささで小さくなりながらも返事を返したのを見て愛央も清華先輩も「くすくす」っと笑うのだった。
「遅くなってごめんなさい・・・・って、どうしたんですか?」
っと戻ってきた志保は俺達の姿を見て訳も分からず困惑した顔をしながら首をかしげる姿を眺めながら、愛央と恋人になっての初登校の一日は幕を閉じて行くのだった。
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