虐待されていた三毛猫のなおと私の友愛
ハナミ
第1話私となおの出会い
愛護団体の代表に1ヶ月猫を預かって欲しいと
私は、了解した。
家に来たなおは異様に怯え威嚇していた。
初めての家だからかな?
と思った。
1ヶ月毎日話しかけて、ご飯とお水とトイレ掃除。
いつも噛まれ
引っかかれ
血だらけ
でも
こわいからなんだねと。
早く家に帰れるといいなと。
でも、狭いゲージは可哀想で出してあげた。
なおの気分転換になればと。
そしたら、忘れたくても忘れられない
子猫の首輪が落ちていた。
小さい小さい
首輪
なおの首が細いのはこのせい?
怒りがふつふつと。
見たら
なおはまだ首輪をしていた。
どうして?
苦しいよね
代表に電話したら、次の日来てくれると。
でもね
代表は何もしない
見ているだけ
私は50ヶ所か70ヶ所か忘れたけど、噛まれても噛まれても、必死に首輪をはずそうと。
でもね
痛い
手の感覚が無くなってくる
代表は
よくやるわー
わたしならようせんわ
と見ているだけ
そんなノイズはどうでもいい
なおをたすけたい
手の動きが鈍くなって初めて
応援を呼ぶ
捕獲網持ってきてと
5分でとれた
小さい首輪
代表は首輪を捨ててと
そして
次に出た言葉は
生活保護じゃなかったら医者代出すけど要らないよね
は?
お金?
そして1万では引き取れないと
交渉して
金銭が上手い事言ったのか
我が家に引き取って欲しいと
いくらかは頂いた
なおをまず病院に連れて行って首を見て貰わないと
いけないし
恐怖で脅えていたなおに
特別な事はしていない
他の猫と同じように挨拶をして
普通に暮らす
トクベツにしたのは
食べる喜びを教えてあげた
こっそり
なおにゆで卵魚を少しあげたり
牛スジなおの分を小分けに作り
来たら
チンしてあげる
今まで
食べる事は痛みだったなお
食べるのは
楽しいと
知って欲しかった
なおの歌も作った
顔も
体も
ふっくらして
他の猫と仲良くしているのを見て
嬉しくて
涙が止まらなかった
なおは
少しづつ
私にも近づいてきてくれた
恐怖と怒りの目は
キラキラの目に
1年半かかりました
今では触らせてくれます
一緒に寝てます
なおはご飯を作っていると
必ずきます
猫が食べても害が無いものを
食べる喜び
触られる喜び
今なおは
帰ってきたら
迎えにきてくれて
ワガママもいうように
お腹が空いたら鳴いて
ぐっすり寝て
愛情を受け取ってくれて
たまに
やっぱり
動物虐待を見ると
辛くて
動物にも当然心があり
怒りや恐怖
があります
生きる権利は平等です
なおと心を通わせ
何度も何度も
血だらけになりましたが
絶対に
怒りませんでした
だって
なおは
こわくて、恐怖で、ただただ
身を守る為にしている事
なおは
今は
沢山ご飯を食べて
自由に歩いて
走って
遊んで
約2年と少し
なおはなおらしく
穏やかに過ごしていると思うと
凄く
幸せです
虐待されていた三毛猫のなおと私の友愛 ハナミ @muneta
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