あなたを愛しているから

一ノ瀬 彩音

第1話 壱

桜が咲く季節を待っているから

夢見ることをやめないでね

あなたの心に

花を咲かせましょう

いつでも咲かせます

みんなで手を繋ぎ合えたなら、幸せの蕾がほら

膨らんでゆきますね

心と心を合わせ合いながら、笑顔の花を咲かせましょう

あなたにも見えるはずです

みんなの絆の花が

あなたも感じるはずです

みんなの愛に包まれてることを

その花びらは希望の色に染まり

この地球(ほし)に咲き誇るでしょう

いつだって咲かせます

みんなで力を合わせられたら、幸せの種を蒔きましょう

それがきっと芽を出して

大きく育ってゆくことでしょう

みんなで育てましょ

大きな愛を育てましょ

あなたの心を癒すために

私の命があるのです

どうか忘れないで下さい

私が生きている理由(わけ)は

あなたの涙を拭うためなんです

どうか忘れないで下さい

私が存在している理由は

ただひとつだけ、それは

あなたを愛しているから

だから私はここにいるのです

あなたが生きる喜びを知るまで

いつまでもそばにいると誓います

あなたのために歌い続けよう

いつかあなたに届くように

そして、あなたが笑える日まで

私は歌を歌い続けるのです

どうか忘れないで下さい

私が生きている意味を

あなたの涙を拭うことだと

どうか忘れないで下さい

私の存在意義とは

あなたの笑顔を見守ること

それだけなのです

だから私は歌うのです

あなたのために

さぁ

聴こえてきませんか

誰かの声が

ねぇ

聞こえてくるでしょう

遠くの方から

悲しみに打ちひしがれ

絶望に飲み込まれても

その声だけは消せはしない

耳を澄ましてごらんなさい

目を閉じてごらんなさい

そこにある光

そう

今こそ立ち上がる時

共に手を取り合ってゆこう

ひとりでは無理でも

ふたりならば出来るはず

勇気を持って踏み出せばいい

明日へ歩き出せるよ

大丈夫

心配いらないわ

一緒に行きましょう

もう迷わないで

さあ顔を上げてみてください

前を向いてください

そこにある道標

どんな暗闇の中でも

決して消え去ることのないもの

恐れずに進んで行こう

怖くはないはずだよね

たとえ転んでしまっても

立ち上がればいいんだもん

諦めなければ必ず叶います

信じています

信じ続けて欲しいのです

あなたが望むのであれば私は叶えられる

私はいつもそばで支える為に生まれたから

あなたの心の奥へと忍び込めたら

そんなことばかり考えてしまうけど

今はただ見守るだけで精一杯だけれど

いつかはあなたの心の中に入り込んでみたい

だけどまだ早いかな

もう少し待とうと思う

もっと強くなってからじゃないとダメだと思うから

焦らずにゆっくり時間を掛けていこうと思います

あなたのことを想っているうちに夜になってしまいました

今日もまた眠れないまま朝を迎えてしまいそうです

こんな気持ちは初めてなんです

胸の中が苦しくて仕方がないんです

これが恋というものなんでしょうか

初めて知りました

恋の病というものがあるらしいですね

今の私にはピッタリの言葉かもしれませんね

早く治したいと思っていてもなかなか難しいものです

どうすれば良いのかわからないまま時は過ぎてゆくばかりです

このままじゃいけないことはわかってはいるんだけど

それでもやっぱり何も出来ない自分が情けないです

好きな人がいるということはとても幸せなことだと聞きました

それなのにどうして苦しい思いをしなければならないんだろう

わからないまま時間は流れていくばかりです

気付けばまた一日終わってしまいました

何してたんだろう

空っぽのまま過ごしてる毎日

何かしないとって思うほど動けなくなるんだよ

結局はいつもと同じ繰り返しになってしまう

何もせずに寝ちゃうよりマシかも

なんて思った

でも何もしなくて後悔するくらいなら動いてみる方がいいのかもとか考えた

答えが出ないまま時間が経ってしまうだけなのかな

こんなんじゃ駄目

自分を変える為にはまず行動することが大事だって聞いたことがある

やってみようか

少し怖いような気がするのは何故なんだろ

一歩を踏み出すことがどれだけ大変なこと

想像しただけでも恐くなる

今までずっと逃げ続けてきたんだ

これから先も同じことしてたんじゃ変われないよ

やらなくちゃ変わらない

だからやるしかないんだ

今すぐここから出ていかなくちゃ

動き出すんだ

まずはそこから始めよう

今からでも遅くないから

やれることからやっていこう

少しずつ前に進もう

自分で決めたことなんだから

ちゃんと最後までやり遂げたい

だから頑張らなくちゃ

自分自身に負けたくない

自分に自信を持ちたい

自分の足で歩いていきたい

変わりたいと願ったあの日から

何度も言い聞かせてきた言葉がある

それを胸に抱いて

いつかきっと叶うと信じて

頑張っていきます

諦めたりなんかしない

いつか必ず辿り着くと心に誓った

だから進むんです

例えどんなに辛くても

乗り越えていけると思えるから

夢を叶えるために

私は前に進むだけ

この先に待っている未来を信じているから

立ち止まることなく進んでいくだけ

今はまだ小さな蕾かもしれない

だけどいつかは大きな花を咲かせます

その時が来るまで

私は自分を磨き続けます

いつか大きな花を咲かすために

努力を惜しまない

どんな困難があっても

必ず成し遂げると約束します

だから見守っていて下さい

いつかきっと必ず辿り着いてみせるから

それまで待っていて下さい

いつかはあなたの目の前に

咲き誇る華になる

その日まで

私は歌い続ける

いつの日かあなたの元へ

届くように

届けるように

私は歌い続ける

いつの日にかあなたを

幸せに出来るように

私は歌うのです

あなたの幸せを願うのです

いつまでも

私は歌い続けます

あなたのために

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あなたを愛しているから 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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