第9話 傭兵は異世界に行ったことを実感する


「こりゃぁ……異世界だな(ボソ)」


「ん?どうしたの?」


「いや、なんでもない」


門を過ぎ、目の前に現れた景色に陽介は圧倒されいた。

レンガ造りの家々、様々な格好をした人々、

さらに馬に乗る人々、そして聞き慣れない言葉

まさに[圧倒]されていた。


「このみずみずしいランゴが、なんと50エム!

これを買わない手はないよ〜〜!」


「魔法使いの方にはこの魔力回復ポーション!

駆け出しの方にはこの安いセットがお得だよ~

さぁ買った買ったー!」


(活気が凄いな…こんなのはロンドンの街に行ったぶりだな…懐かしい)


「すごい活気だな」



「もちろんよ!だってこの辺では買い物とか取引をしに来る人がたくさん来るからね」


???「あっ、エマー!大丈夫かー!」


遠くから俺たちに向かって声を上げる青髪の青年がいた。


「あそこが私たちの取引先の【マルクス商店】

よ。」


「あの人はケインって言うの!私達の街の出身で

仲良しなんだよ。」


説明を受けていると、青年が近づいて来る。


「大丈夫だった……って!馬がいない!、それに馬車にいろんなものついてない!」


「あはは…実は…「や…ヤバイ、体が…」!!」


さすがに体に堪えたのか、馬車にもたれかかりながらエマのもとに行く陽介、当然……




「だ、誰なんだいこの人…」


「中に入って説明するわ!とにかく!」


「馬車の馬ももってきて〜」


「エ…エマ、フィス、一体何が「早く!」え…ええ…」









15分後


「なるほどね、この子達を助けてくれてありがとう」


「いや、礼には及ばない、あと名前は篠崎陽介だ」


「僕はケイン・アノマノス、この店で働いている

よ。エマたちとは同じ街で育った知り合いだよ」


「よろしくな、あとエマたちが運んでいた商品は

大丈夫だったのか?」


「ああ、全て無事だった。それに効力も落ちてなかったしね」


効力?一体何を運んでいたのか?


「なぁ…運んでいたのは何だったんだ?」


「魔力回復ポーションだよ」


「魔力?ポーション??なんだそれ?」


「「「えっ」」」


3人が「何いってんだコイツ」みたいな顔をしている。


…あ…また地雷踏んだか……








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


フィスの出し方わかんねー


補足

1エム=1円、の解釈で大丈夫です



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