陰キャな俺の悪い噂が学園で蔓延っていた。そんな噂を流した奴が誰なのかを追ってたら、俺の顔を隠したがる幼馴染と妹の仕業だった。

雲川はるさめ

開始

「シンジ…!大変だぞ!!

俺さ、おまえの妙な噂を聞いたんだ」


「え」


親友のシンヤが帰宅後に電話をかけてくれた。


何事かと思って応答したら

随分怒りが沸くような内容だった。


「おまえが、前髪で顔を隠しているのは、

かなりの不細工を隠すためだとかって…」


「へぇー」


「へぇーっておまえ、なにを呑気な…」


「あ、あと、お前がカンニングをしてるって

噂もあるぞ」


「そ、それは頭にくるな」


「だろ?大体がおまえ、このまえ、

学年トップをとっちゃったから、

頭いい周りのやつらが、妬んで足を引っ張ってるんじゃないか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る