第6話 奇跡の原石 (黒江視点
私の名前は黒江樹。34歳の独身で、西蘭でスカウトをやっています。
今日は先日池袋でスカウトした女の子との契約のために事務所に行く予定だ。
予定は9時半からなのだが準備も兼ねて、早く行こうとしている。
「それにしても早すぎたか」
これじゃあ一本前のバスにも乗れてしまうなと思うと、バスが来た。まあ乗らずにゆっくり行こう。私はバス停の近くの自販機でコーヒーを買うと、後ろから足音が聞こえてきた。後ろを振り向くと、落ちている眼鏡と「うそだろ〜」と言っている声が聞こえてきた。この眼鏡はあの子のか、届けないと。
「あの、眼鏡落としましたよ。」
「あ、ありがとうございます。」
目があった瞬間ビビッときた。このイケメンは絶対スカウトするべきだと。
「あの、少しお時間よろしいですか?」
その後きちんとスカウトすることができた。昨日スカウトした子も良さそうな子だったし、すごい運が向いてきてるのかもしれない。さあ今日はその子との契約だ。
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9時半
「それでは今日はよろしくお願いします。確かお名前は…」
「霍田京子と言います。」
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