始まりの国皇〜病死した世界一位は異世界を支配する〜

零

プロローグ

2710年《2つ目の世界（セカンドワールド）》

　このプロジェクトが日本の大企業《Seed（シード） of（オブ） truth（トゥルース）》で計画された。このプロジェクトは、日本初の超大型フルダイブ型ゲームの開発が目的であり。世界最大の規模を誇り各国のゲーム会社も協力を申し込んで来たため世界規模の計画へ昇華した。

　17年後、そのフルダイブ型ゲームの機体と唯一のゲームが販売された。

機体名は《ZCT（ゼクト）》

ゲーム名は《ONLY（オンリー）. WORLD（ワールド）》

　《ONLY（オンリー）. WORLD（ワールド）》は全世界で絶大な人気を誇った。キャラメイクの豊富さ、職業の多さ、そしてそのゲーム性が人気だった。

　このゲームは、自分だけの国を作ることができるゲームで最初は一つの都市から始まる。そして、NPCと共に建国していき他国との同盟や属国、反乱などがおきながらゲームが進む、そしてゲームの人気は

NPCのバリエーションの豊富さにもあった。ガチャで手に入るものから、自分で作り上げる－－－作り方次第ではガチャから出るNPCを超えることもある－－－ことができた。

　そして、そのゲームで唯一日本人で世界ランク１位を取った者がいた。しかも、世界ランクでも最少の都市数の国《ファウスト》

　その国の王でありプレイヤー《ジン・ファウスト》

　だが、そのリアルは余命一年と宣告された17歳の《須藤　薫》と言う少年だった。彼はまさに天才というにふさわしかった。このゲームは彼のためのゲームだという者もいるぐらいに、だが体がもたなかった。

　そして未だ抜かれぬ世界一位の国《ファウスト》の覇道は終わりを告げた…