中編②

 第三回戦ですぅ・・・・・何とも悲しい。てか、あのおっさん女神はバカなのか(姫花は人のことを言えるのか?)四試合になっていて、偶数になってるんだけど。普通、奇数だよね、奇数。

「次の対決は、ズバリ食事じゃ。採点方法は、どちらが礼儀正しく、たくさん、かわいく、キレイに食べているか」

そんなもん、姫花は耳に入れない。豪華は料理を想像して、唾をゴクリゴクリと飲んでいるわけなんだから、聞いてるわけない。


早速、料理が運ばれてきた。私とシンデレラはあらかじめ席に座って待っている。

「お待たせしました」

運ばれてきたのは・・・・・。めっちゃフワッフワな白い食パン、ハンバーグ、ステーキなどの肉料理三品、ムニエルとか塩焼きとかの魚料理三品が運ばれてきた。

「そんじゃ」

「「いただきます」」

私は元気に、シンデレラはおしとやかに言った。


姫花は、白いパンにバターを塗って、パクパク。次に肉料理を食べてパクパク。魚料理は苦手だから、最後に残して・・・・・でも、何とか食べきった。

シンデレラの方は、白いパンには大量のジャムを塗って、少し食べ、肉を少しずつ、魚を少しずつ。最終的に、少し残してしまった。


「それでは、召使いのみなさんに判定してもらいます。それと、俺。判定は・・・・・」

お、王子様が!

「えっと・・・・・河村が80点、シンデレラが80点・・・・・同点だね。ただ、河村はお箸やナイフなんかもそうだったし・・・・・姿勢もね」

「はいぃ・・・・・」

うわ、響輝君も同じこと言ってくるってことなのかな。


 最終対決!!!!最終対決は・・・・・王子様のいいところをひたすら見つけ、原稿用紙に手紙を書き、ラブレターとして渡し、告白するというもの。

「って、めちゃくちゃじゃない?」

「原稿用紙って・・・・・」

これは、シンデレラもひいているみたいだ。

「まあ、いいじゃない」

というわけで・・・・・早速書いてみよう!

「質問です。これは、烏丸響輝君の良いところを書くということでいいのですね?」

「そうじゃ」


じゃあ、書いてみよう!

王子様の好きなところ・・・・・響輝君の好きなところは。


・顔が良い

・運動ができる

・勉強を教えてくれる

・学級委員長で頑張っている

・誰にも優しい

・みんなから好かれている

・私が困っていたら助けてくれる……


こんな感じかな。て、自分の文章力のなさ!まあ、いいや。それじゃあ、作文だ!!


カーンカーンカーン

と、女神のフライパンを叩く音が響く。

「終了じゃ。それでは、どちらからするのじゃ?」

「「・・・・・」」

黙ってる。でも、先にやって心に響いたら後のシンデレラを追い越せるかも。これ、単純な考えかな?でも、いいや。

「はい!!」

私は元気に手を挙げた。


「あの、響輝君。私は、あなたの幼馴染でした。ずっと一緒で、楽しかった。別に永遠の別れではないけど。私は、結構なバカで響輝君を困らせたと思う。けど、響輝君はしっかり私を見てくれた。私が響輝君を好きになったのは最近。だって、響輝君は改めてみると、勉強もできて、スポーツもできる。顔も良い。何よりもね、勉強が分からなかったら分かりやすく教えてくれて。試合で負けたらみんなを励まして、みんなの意見を分かりやすくまとめて。で、響輝君は天然。苦手なこともあるの、私は知ってるよ。でも、私はどんな響輝君も大好きなんだ。漫画とか思い出して書いた、文章力ゼロの私の文章。でも、愛は本物なの。お願いします、運命を共にしてください。いつまでも私に愛を注いでください」

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