どうしよう...人妻に手を出してしまったらしい

だにやん

なんだよこれ

_ _ _ _ _ _ _ _ _


【将大さん】

美優さん、パートお疲れ様です。私も今仕事終わりました。今ならケーキ屋も空いてますし何か食べたいケーキあれば買ってきますよ。



【将大さん】

残業ですか?とりあえずモンブランとザッハトルテとショートケーキとチーズケーキを買いました。終わってからでいいので連絡お願いしますね。




【me!you💓】

お仕事お疲れ様😍連絡遅れてごめんね!🙇💦バイト早い目に終わって高校ん時の友達の家で飲んでるんだけど車で行っちゃって😭アルコール入ってるから泊めてくれるって!明日朝イチに帰る!友達も旦那さんも気使わなくていいよって言ってるから迎えとか大丈夫!!


【me!you💓】

愛してるよのスタンプ



【将大さん】

了解しました。明日朝早いので入れ替わりになりそうですね。ついでにゴミ出ししときますね。


_ _ _ _ _ _ _ _ _

 なんだこれ


美優さんと同じ高校じゃないじゃん、今日ずーっと俺と遊んでたじゃん、てか今ホテルじゃん。美優だからme!you💓なのか...自分の父を名前呼びなのか、お義父さんも娘に『ですます』で返事してるのか、それにしてもお仕事お疲れさまですよホント。ちなみに俺はその4つのケーキの中ならチーズケーキかなー?ベイクドチーズのやつめっちゃ好きなんよね〜。




・・・・・・


これ浮気だよな!?


は?やばくねぇか?既読つけちゃったよ!? 軽い気持ちで美優さんのスマホ確認したけど...ヤバイことしちゃってるじゃん!!



 まてよ。じゃあ俺はなんて登録されてるの?えーーっと待ち合わせん時に送ったはずだから...あれ??


川越さん(ブスの方) 


 誰だよ、俺じゃん。俺のメッセージじゃん。いや誰だよ川越さんって!ブスの方ってなんだよ!!可愛い方の川越さんがいるのかよ!?

てか俺の名前『若井』ですが!?


ってツッコんでる場合じゃねー!もうツッコみ終わってシャワー待ちか...やかましいわ!


あ、そうだ電話帳だと俺、何て名前で登録されてんだろ??



将大さん

〇〇〇−○○○○−○○○○


シフト替え用(笑)

おれの−けいたい−ばんごう




・・・・・・




俺が浮気相手か、間男ってやつか、俺は他人の女を寝取ったりする趣味は無いし、アンチNTR派だ。


美優さんがもし結婚してたら俺やべーじゃん。慰謝料とか払わないといけないんじゃねーの!?


それより美優さんがお風呂上がる前に、この将大さんの電話番号をメモして...



(トプン ジャーーーーー)


浴槽出て軽くシャワーしてる?よし!まだあと少しだけ確認できるな!フォルダに将大さんの写真とかないかな? 



これかな??うん...真面目そう。いい人そう。優しそ...


(カチャン!!)


あ!シャワーフックに置く音した!出てくる前にタスクキルしてロックにしてベッドの反対側にポイ!!


「ゆ〜〜く〜〜ん!!あがったよぉぉぉ!!次はいるぅぅぅ?」

 


15分前までイチャイチャしてたはずなのに脳が混乱して「はい!少々お待ち下さいませ」って言ってしまったじゃん。俺はメモとかがバレないように自分のスマホのロック番号を変えてすぐに洗面所へ向かった。








ふーーーーっ暖まるぅぅぅ。しっかし美優さんが人妻だったとはなぁ...ほぼ0かもしれないけど将大さんがお義父さんの可能性もあるのだろうか?


でも俺大学生だしバレて訴えられたらヤバイんじゃないのか?親に知られて、慰謝料払うことになって、最悪退学とかもありえるぞ?


急に悪寒がしてきた。浴槽の中なのに震えが止まらない。俺が今からするべき行動はどれだろう。


[美優さんに問い詰める]or[将大さんに電話して真相を話す]




美優さんに問い詰めた所で将大さんに嘘つかれたりしたら不味いな。それにこれまでのことを脅されるかもしれないし、将大さんに洗いざらい吐こう。






「ねぇぇぇぇゆ〜くん!!寝る前にもっかいシよ??」


ヤバい。さっきまでは全く状況が分からなかったけど、今は別だ。断らないと。だけどいつも猿みたいに盛ってたし怪しまれないようにしないと...。


「さっき浴槽入るとき思いっきりぶつけちゃってさ、ここ痛いんだ」


美優さんには見えないように後ろの部分を思いっきり抓って腫れてるように見せ苦笑した。


「大丈夫??めっちゃ痛そ...じゃあ朝シよね!」


ハハッ治ってたらしようと誤魔化せたけど動悸が止まらない。吐き気もする。それにいつもは優しい茶目っ気があるお姉さんなイメージだった美優さんが化け物に見えた。


隣で美優さんがスマホをポチポチしてるけど将大さんにラインしてるのだろうか?冷や汗が止まらない。おいビッチ、なんでそんな平然と出来るんだ。将大さんに申し訳ないと思わないのかよ。


30分ほど経ってビッチの寝息がBGMになって俺は考えた。今、俺が電話して状況説明したほうが良いのではないか? 股間が痛いからコンビニで冷却シート買ってくる振りをしたら1人になれるな。幸いここのホテルは先払い制、休憩3時間分の料金を預けることによって途中外出も可能だ。 


俺は痛そうな振りをしてコンビニに行ってくると耳元でささやき、もし起きたときに怪しまれないようにラインにも送った。


真夜中のホテル街はネオンが妖しく光ってて不気味だ。案内所のおっちゃんとか怪しいマッサージのお姉さんとか怖すぎる。



落ち着いて電話出来そうな場所がないか探したら、ちょうど公園があったのでそこまで走って、将大さんに通話した。




「はい、もしもし三浦です。」

 で、出た!


「よ、や、夜分遅くにすみません。わたくし若井悠斗と申しますが、将大さんのお電話番号でおッ間違えないでしょうか?」

 

こちらも勢いでダイヤルを押してしまった為、話し方も滅茶苦茶だ。



「???はい。私が三浦将大ですが...」

 将大さんは状況が読み込めてないようだ。



「私、3ヶ月前から美優さんとおつきっ、お付き合いしっ、していたんですが、まさ、まさかっ、美優さんがご結婚されていたなんて知らずに、」


ダメだ涙が出てきた。上手くしゃべれない。電話越しだが将大さんの表情が険しくなるのが分かる。


「えー若井様ですね、はい。確かに美優は私の家内ですが...」

 相手は冷静だ。それに対して俺はなんだよ...


「つまりうちの家内が不倫をしていたと言うことで間違いないでしょうか?」


“不倫”

 そうか、俺、人様の家庭を壊してしまったんだ...。慰謝料払わないといけないのか。親になんて言ったらいいんだ。大学にも通達がいくのだろうか。何のために東京まで来たんだよ。


『は...い...』

 内臓を握りつぶされた感じる。視界もぐにゃぐにゃに見える。


「…若井さんは家内が既婚者と知り、お付き合いされた訳ではないですよね?」

 違う!アイツは彼氏がいないって言いながら俺に近づいてきた。


「は...い」精一杯だしたつもりだが思うように声が出ない。



「今日はもう遅いですし、明日直接お話することは出来ますか?もちろん...家内には内密で」


流石大人の男性と言うべきか、将大さんはお互いが空いてた所に、場所と時間を指定してくれて通話は終わった。









冷却シート買って部屋に戻るか...。





部屋に戻ったが、幸い美優さんは眠っていた。俺はベッドに入るのは嫌なのでソファーで就寝した。



朝になりお互い目が覚めて、少し経ってから美優さんから誘いがあったが、ラインと冷却シートを見ると要求はしてこなかった。将大さん朝のゴミ出ししてるのに何言ってんだよコイツ。


腫れてる部分が痛むし、帰ってから病院行くと伝えると「あー、うん。で、でもさお医者さんにホテルの浴槽でぶつけたって恥ずかしいじゃん?家の浴槽ってことにしといた方がいいよ」と言ってきた。この時点で完全に黒だなと確信した。








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ご閲覧ありがとうございます。


初めての作品投稿したのですが、正直読みづらいと思います。(会話多すぎ?いらない情報書きすぎ?)


ここがダメとか、ここが面白くないなど率直な感想、アドバイス等を書いていただけたら泣いて喜びますm(_ _)m


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