断片

太川るい

仕事と酒

結局のところ、仕事が私の生命なのだ。私はいま、酒を飲む。それも結局は、心ゆくまで仕事ができない今の状態に起因しているものだ。仕事をする、もうしまいだというところまで仕事をする。そうしたら、私は酒なんて飲まずに心地よく眠りにつくことだろう。結局のところはエネルギーを出しきれていないのだ。ギリギリになりたいのだ。それを、酒を飲んでにたような状態を作り出して自分をごまかしている。こんな状態はきっとよくない。我に働く仕事あれ、だ。いや、仕事はある。ただ自分の不徳で早く職場にいかないことが問題だ。自分にはまだ隙がある。もうこれ以上は仕事ができない、というところまでやりきらねば、きっと自分の深いところは満足しないと思う。

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