第553話 織風 羊さんの赤い鍋と緑のおでん

織風 羊さんの『食べる物に捨てる物などない!』からお借りしました。




【第50話 赤いお鍋と緑のおでん】





赤いお鍋とはトマトの事です。




はーい、


私イタリア人シェフのジュリアーノよ!


忘れていた?ないですか?




これ、最近の日本人もよくやっているね!




わたーしが始めた頃は日本では誰もやってなかったよ


20年くらい前にキャンプでダッチオーブンを薪でファイヤー!ですよ


じゃ、作り方行きますよ




家で普通に作る方法ね


キャンプだとダッチオーブンの蓋が錘になって圧力が掛かるから一度に全部入れます


家で普通に土鍋で作る方法ですね


潰したトマトをとろとろになるまで煮詰めるね


お塩で味を整える


お塩の量?


自由よ!




お味が整ったら厚く切った鶏さんとじゃがいもと玉ネギ


もう一度煮込みましょうね


煮込み時間?


自由よ!




でその次に


お鍋に入れる普通の具材ね


何入れる?


自由よ!




他には?


バジルやパセリ、入れても美味しいよ


分かってますね?


分量は自由よー!




でもって再沸騰したら出来上がり


ですね。




では、日本の皆様、赤いお鍋!


自由に召し上がれー!





ありがとうございました


チーフ・シェフ、ジュリアーノ先生


お礼を申し上げます


では続きまして和食の達人


板長、お願いします。




はい


私の番ですね


早速、おでんを作りましょう。




待ってました先生


よろしくお願いします。




はい


ではまず、お出汁を作りましょう


鰹出汁で基本の味を作ります。




ほー、鰹出汁ですか?


おでんと言えばすじ肉などを使うと思っておりましたが


さすが和食を極めた板長、隅に置けませんねぇ


この、この、このー。




はい


その鰹出汁に鶏肉を入れましょう。




おっとー


ジュリアーノ先生と同じ鶏肉を使うとは!


掟破りの創作料理!




ええ、まぁ・・・、


今回はお塩だけでお味を整えます。




やりますね


これも掟破りの塩だけ使い!


いやー、今回は塩で大騒ぎの塩祭り!


参りましたの伊勢神宮!




ああ、そうですね・・・、


そこにわかめを加えてとろとろになるまで火を入れます。




またですか?


とろとろになるまで火を入れる


チーフ・シェフの赤いお鍋もトマトをとろとろになるまで煮込んでましたね?


板長、もしかして?イタリア人とお友達だったりして?


嫌だわー、もう!




いえ、違います。


わかめは色合わせなので出汁が緑色になるくらいの量で良いです。




なるほろー。




色合いが良くなれば


ごく普通に具材を入れてください


ただ、厚揚げは表面の茶色が邪魔するので


お豆腐を用いていただくと薄い緑が映えると思います。




それか!


いやー、憎いね、せ・ん・せ・いー!




特に大根や、茹で卵など色合いの薄い具材が良く合うと思います。




ええ、そうなのですね?


でも先生?


具材は自由よー!


なんて最後に言わないですよね?


あはははー


俺はイタリア人シェフか!


とか言ったりして


あはははー




はいはい


そろそろ帰りますね


では皆様、緑のおでん、どうぞお召し上がりください。




おっと先生


もおうお帰りですか?


ごぼう天とか、ヒラ天、とか色のついている具材もありますよね?


あ、そうだ、かまぼこなんかを使えば良いのか?


先生、先生、別にすじ肉を使ったって良いですよね?


先生ー、先生ー、先生・・・。




では皆様


どちらも、こちらも、


お召し上がりくださいませー。




ところで織風は


このお話を書こうと思ったきっかけがございまして


カクヨム企画で見事に落選した作品を思い出しまして


急に思い立ってこんなお話を書こうと思ったのです


宜しければ下記作品もお読みくだされば幸いでございます


落選した作品なんかを紹介するな!


と、お怒りの言葉が聞こえてきますが


何故無作法者のしでかした過ちということでお許しくださいますと有難いです


単品単発の3分間ショートショートみたいな物語ですので


近くまで来たらお寄りくださいませ。




題名は


赤緑のカップ麺


https://kakuyomu.jp/works/16816700428279626653


でございます。





それでは皆様


お料理のお話かと思えば


自作のコマーシャルかよ!


とお怒りの声も聞こえてきますが


平に、平に、お許しを願いまして


ここらへんで失礼いたします。




最後まで


ありがとうございましたー!



https://kakuyomu.jp/works/16816927861126375292/episodes/16817330666765608354#p134




                             織風 羊




自由人のジュリアーノシェフ、揺らがない板長、ありがとうございました。

この作品、すでにお読みになった方もいらっしゃると思いますが、もう一度お付き合いくださったら嬉しいです🎵



🐹オカン🐷様、おはようございます😊


めちゃくちゃ楽しいクッキングでしたね。

赤い鍋と緑のおでん、どちらも斬新で美味しそうです。

なんと言ってもシェフの自由よ!がいいですね。(この美のこさん)



🐮トマト鍋も緑のおでんも美味しそう!

11月も半ばを過ぎ、最近随分と寒くなってきました。

週末はお鍋にしようかな…… 作るの楽ですし ^^(下東良雄さん)



🐮おはようございます。


レシピ、めちゃ分かりやすかったです 😁

さっそく赤い鍋してみます。


厚揚げは無しで 笑


ありがとうございます。(@niku_9さん)



🐰なかなか楽しいお料理教室でした(*^^*)(あきこさん)


🐨美味しそうだけど、文章が面白かった!(ハヅルさん)


🐤トマト鍋は以前よくやっていました。

ソーセージとベーコンが定番でした。

最後の〆はパスタ!


ワカメのおでんは、したことがないです。

ほんのり海の香りでしょうか?

大根が薄い緑色になって、きっと爽やかな雰囲気を演出するのでしょうね。(小烏さん)


🐏トマト鍋って食べたことがないです。

試してみたいです。(KKモントレイユさん)



🐑ありがとうございます。


おかげ様まで

たくさんのご意見を聞けたのが嬉しいです。


掲載に感謝いたします。


ありがとうございました。(織風 羊さん)



🐈おでん


はんぺんもいいよ、はんぺん


鰹節の出汁だけでの味付けなら、中にチーズの入ったはんぺんでも、スープの味と喧嘩しないし(kuwanyanさん)









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