積層都市クライシ

 一週間に渡る都市間長距離バスの旅がようやくゴールに辿り着いた。

 それでも随分と予定はずれ込み昼には着くと言う話だったのが、バスがゴール、クライシのバスターミナルに入った時には既に窓から見える空の色は茜に染まっていた。

 スクリーンに映された空では無く、本物の空は偽物とは違い綺麗――と言うことは無い。

 自然崇拝者なら「おぉ素晴らしい!」とか泣きだすかもしれないが、見る為、見せる為に造られた映像の空の方が当たり前だが見やすいし、綺麗だ。

 だいたい自然崇拝だか何だか知らんが耐性が無ければ一歩外に出るだけで死んでしまう以上、そんなものが美しい訳がない。

 最早ただの人は自然な空気とやらの中で呼吸をすることも出来ないのだから、そんな自然モノに価値は無い。

 そしてその人体に有害な空気をターミナルから抜いて正常な――人が吸える空気に入れ替える為に後三十分程かかると言う話なのだから勘弁して欲しい。

 くぁ、と大欠伸。いい加減窓の外を眺めるのに飽きて来た狛彦は抱く様にして持っていた倭刀の柄頭に打ち付けて卵の殻に罅を入れた。

 都市が近付いたから――と食料を処理してしまおうとした結果だろう。昼頃にのっこのこと食堂区画に顔を出したらゆで卵がやたら安く、大量に売られていたので買っておいたのだ。

 近くの席の達人アデプトと思われる少年が狛彦の刀に対する扱いを見て、不愉快そうに「ちっ」と舌打ちをした。

 刀は剣士の命だという言葉がある。

 だが狛彦に言わせれば刀なんてものは所詮道具だ。

 道具だから大切に使うが、そこまでだ。生憎と狛彦は人斬り包丁を過剰に言葉で飾る文化を持ち合わせていない。だから平気でゆで卵を割るのにも使う。

 ぱりぱりと殻をゆで卵が入っていた紙袋に落しながら、ぼんやりと外とは反対側、街の方に視線を投げてみる。

 クライシ。

 これから狛彦が暮らす街。見て、思い出すのは見送り際の義妹の言葉。


 ――狛彦さん、あっちの街でも良い子にするんですよ。


 十五歳の義兄でなく五歳児の義弟に向けられる様な言葉ではあるが――


「良い子にしてたつもりなんだがなぁ……」


 死ぬか、都市を出るかの二択を迫られてこうして街の外に出ている以上、狛彦は『良い子』では無かったのだろう。

 やったことに後悔は無い。やってしまったことは仕方がない。それでも――


「……せめて塩が欲しい」


 ゆで卵を食べながら狛彦はそんなことを呟いた。








 旅行程度なら兎も角、住処を変えるとなると都市の移動と言うのはそれなり以上に厄介だ。

 何と言っても都市の持ち主は企業。別の群れだ。利益を共有できない。混ざることが出来ない。それは時代が違えば『隣国』『敵国』『友好国』と呼ばれていたたぐいのモノだ。

 接し方、距離などは違えど、国が最終的には自国の為に動く様に、企業は自社の利益の為に動くのが正しい在り方だ。

 友好都市からの移民であってもその中に企業スパイが紛れてることだって良くあることだし、そもそも積層都市を造れる場所や資源は限られている。土地と言う資源、或いは食料と言う資源、空気と言う資源、水と言う資源。それらは何れにしても有限だ。

 人口の増加はそこまで歓迎されることでもない。

 だから狛彦は自分の年齢を使うことにした。

 この辺りの都市は若者と老人に非常に甘い。

 特に学生に甘い。

 ここが国、日本と呼ばれていた時代からの名残なのだろう。人を殺しても『未来ある若者だからー』と許されていたらしいのだから随分とイカレている。

 だから狛彦は留学と言う形で都市を移った。

 達人アデプト請負人ランナー経験あり。戦闘能力があり、企業と繋がりの有るかもしれない個人。

 普通に表から入ろうとしたのなら情報屋オウルにクリーニングをして貰うか調達屋ペリカンに新しい戸籍を用意して貰った方が良い様な狛彦の経歴でも『学生ですぅ』『留学ですぅ』『お勉強頑張りまぁす』とか適当に喚いてたらあっさり入れるのが十五歳と言う年齢の強さだった。

 そんな訳で肩にボストンバッグを引っかけた旅装束のまま、のってのてと狛彦がやって来たのは都市企業直下の幼小中高大一貫の学園の学生課。途中道に迷いそうだったが、ゆで卵食べてる時に舌打ちしてくれた達人アデプトの少年の後に付いていったら無事に付いた。

 狛彦の予想通り、やはりあの少年も同じ目的、留学だったのだ。

 学生課――と言っても多くの新入生に対応する為だろう。建物の中の実際の窓口ではなく、中庭に長机が並べられ、臨時の窓口が造られていた。

 ここで教科書やら制服やらを受け取り、狛彦の様な留学生はアパートを斡旋して貰うらしい。

 どうやら進学組も狛彦の様な留学組も同じ場所で受付をするらしく人であふれていた。……と言うか年齢層を見るに初等部から中等部、高等部から大学まで混ざっていそうだ。


「……」


 制服支給の列を見る。並んでいる。だがそれとは対照的に教科書支給の列は随分と空いていた。当然だろう。何と言っても世は電脳時代。大抵の人は電子の教科書を使う。紙の教科書を必要とするのは電脳化しておらず、且つ機械音痴の連中か宗教的な理由がある奴くらいだ。

 今日日、達人アデプトだって電脳端末で授業を受ける。道案内してくれた少年もそうするようだ。

 だが残念。

 烏丸家にて電脳最弱。祖父である右介以上に機械に弱く、メールと電話に動画サイトとホームページの閲覧(書き込み×)くらいしか出来ない『らくらく電脳』を普段使いしている狛彦はどこに出しても恥ずかしい電脳化されてない機械音痴だった。

 そんな訳で教科書、制服、と言う順番で回ることにする。

 さて、世の中には幾つか不思議な現象がある。

 その一つに『さっきまで死ぬほど暇だったのに、何か一人客が来たら行き成り込みだしたんだけど?』と言うモノがある。

 ファーストペンギン現象とでも言うのか、一人が行くと何故か一気に何人かが続くアレだ。

 この時、どうやら狛彦はファーストペンギンだったらしい。

 狛彦が教科書受付の列に行くとその後ろに人が並んだ。

 ちら、と見る小さい女の子が居た。

 一瞬、中等部進学の子が間違えたのかな? と思ったが、そうでもないらしい。飛び級と言う奴なのかもしれない。

 真っ先に眼に付いたのは銀色の髪シルバーブロンド

 灰と黒の混じった狛彦の毛並みもそれなりに目立つが、彼女の綺麗なソレは狛彦とは目立つ方向性が随分と違っていた。義妹曰く『敷物にすらならない』狛彦の毛皮とは違い、いい意味で人の眼を引くし――


 ――達人アデプトか。


 何より氣の流れが綺麗すぎる。

 それなりにはしゃいだ人生を送り、それなりに多くの達人アデプトを見て来た狛彦だが、ちょっとここまで流麗な氣の流れを持つ達人アデプトは虎一まで含めても見たことが無かった。

 見た感じ小学生くらいなのに……


 ――居るもんだな、天才って奴は。


 少し、外に出て良かったと思ってしまった。


「……あの?」

「あ、すんません」


 余分なことを考える狛彦に受付の上級生が声を掛けてくる。素直に謝り、書類を手渡す。


「烏丸狛彦くん……っと、学籍番号は……ほい、おっけ。んじゃこれが教科書で――あ、ちょいまって。留学生で先に教科書こっち来たよね君。そんならコレ、書いてって」

「……何すか、コレ?」

「君、練武科でしょ? 装備の支給あるからさ。あ、勿論、こだわりがあって自前の使うってんなら別に良いけど……」

「いや、ありがたいっす」


 あいあむ貧乏学生。いぇー。

 だから貰える物は貰っておきたい。

 ざっと用紙に目を通す。書き込む項目は、使用武器、希望するメンテナンス用品……それと流派。これは選択授業にも多少の影響があるようだ。


「……」


 使用武器は刀。自前のモノがあるのでメンテナンス用品だけを貰えば良い。そして流派は言うまでもなく烏丸流刀鞘術だ。それを書けば良い。書けば良いだけなのだが――

 義妹の『あっちの街でも良い子にするんですよ』が頭をよぎる。「……」。うーん? と三秒考えてから『ま、どうとでもなるか』とペンを奔らせる。

 使用武器は棒手裏剣。テンプレートの中から二種類の長さが異なるモノを選ぶ。当然持ち込みは無いので現品希望。そして流派は――鏡月式きょうげつしき手裏剣術しゅりけんじゅつ

 練武科の主な就職先は表、企業軍人だ。当然の様に学校の成績は持ち主の企業に流れて優秀な者はそこでスカウトされる。なので裏の請負人ランナーである狛彦が学校の成績で目立ってもあまり良いことは無い。

 だから『良い子』にする為に使い慣れた武器ではしゃいではダメだ。だが上手く手抜きが出来る程狛彦は器用では無いし……流石に剣で手を抜くのは嫌だ。


「……」


 ……余談だが。

 以前、にっこり笑いながら義妹が言った『そんなに剣に誇りを持ってるなら、そう言う利用を考える必要すらない普通科に入れるように勉強を頑張ったらどうですか、狛彦さん?』という言葉が一瞬頭を過った。過ったが、狛彦は非常に高度かつ難易度の高い問題によりそのことを思い出さないことにした。

 兎も角。

 狛彦の学力は兎も角として、そう言う事情で狛彦は本気を出しても俺tueeeee! しないで済み、且つ遠距離対応の為に一応学んでいた鏡月式手裏剣術を書き込むことにした。

 これなら程よく『下から数えた方が早いが留年しない程度の成績』を取れるだろう。


「……」


 いや、でも普通の学科が危ないからせめて武術の方の点数は稼いでおいた方が良いかもしれない。いざと言う時の為に気分次第で二刀か居合を使える適当な流派を書き込んだ方が良いかもしれない。空飛ぶスパゲティーモンスター流とかどうだろ?

 そんなことを狛彦が考えていると――


「……嘘吐き」

「あ?」


 酷く不機嫌そうなお嬢様にお声を掛けられてしまった。

 後ろに並んでいた銀色の天才少女だ。

 お嬢様はどうやら狛彦が用紙に書き込んだ内容が気に入らないらしい。「……」。と、言うか普通に覗かれていた。えっち。


「……覗くなよ」

「それはごめんなさ……何で乳首を隠してるんですか?」


 隠すのは許されないらしい。


「……」

「……だからっておずおずと乙女の様に手を退かさないで下さい」


 隠すなって言ったのはそっちなのに……女子ってほんとわがまま。


「年上として一応言っとくけどよ、行き成りの覗きからの名誉棄損はよくねぇですよ、お嬢ちゃん?」

「……私は貴方と同じ年齢です」

「……マジ?」

「何ですか? 疑うんですか?」


 がるるー、睨みながら。

 一応、イヌ科の狛彦には分かった。この子、平気で噛むタイプだ。


「……あぁ、いや、うん。それじゃ勘違いしたことと相殺で覗きの件はちゃらと言う形で如何でしょう?」

「そうですね。私の落ち度でもあるので、それで行きましょう」


 取引です、とお嬢様。ではそう言うことで、と狛彦。


「んで? 名誉棄損の分はどうしましょうか? 俺としては豆乳でも奢って頂ければ……」

「ナンパですか?」

「……ナンパじゃねぇですが?」


 だから身体を抱くな。軽蔑した様な視線をこっちに向けるな。


「そっちは貴方が刀鞘術師だってことを黙っておいてあげますので、それで如何ですか?」

「……」


 ちっ、と舌打ち一つ。腰に佩いた刀の柄頭を軽く撫でる。鉄鞘なんて珍しくない。それでも刀鞘術用の鉄鞘となると多少は珍しい。「……」。誤魔化せるか? と三秒考え。めんどくせぇな。と言う結論が出たので、狛彦は無言の肯定を返すだけにしておいた。


「……嫌いなんですか、武術?」


 狛彦から視線を外し、カリカリと自分の用紙を記入しながらお嬢様。


「あ? あー……いや、そう言う訳じゃねぇですが、ちょっと今度は『良い子』にしとこうと思ったんでね。あんま目立ちたくないんですよ」


 剣は好きです、俺の誇りです、と狛彦。


「刀鞘術だと目立ってしまう――ですか? それはそれは随分と傲慢ですね?」

「は、」


 少女の言葉に、吐き捨てる様に狛彦が笑う。傲慢? それは無い。正当な自己評価だ。

 請負人ランナーは一年生き延びられるかが一種の目安だ。

 弱ければ、実力が無ければ、運が悪ければ、あっさりと死ぬ。そう言う業界だ。狛彦は十二歳の頃から荒事屋ディンゴとして生きているし、半年だが都市間戦争への参加経験すらある。

 更には武は秘匿される部分があるが故、どうしたって学校に居るのは教師、生徒含め落ちこぼれだ。

 そうなってしまえば今更学校で学ぶことなど何もない。

 それなのに狛彦が練武科を選んだのは一重に――狛彦の成績がちょっと伸びしろに溢れすぎていたからだ。

 ……伸びしろしかないとも言えるし、学力問題とも言える。

 普通科とか無理。入学も進学も無理。絶対無理。

 それでも街を渡る為に学生と言う身分を使う必要があったから練武科に入ったのだ。

 因みに……。

 練武科の学科でも点数が足りなかったので調達屋ペリカンに頼んで点数を買ってたりする。五教科五百点満点で練武科は普通科よりも若干低く合格ラインが三百の所、自己採点によれば狛彦が取れたのは百五十三点。足りないので一点二万クレジットで念の為に二百点分程買った。結果、狛彦が三年の荒事屋ディンゴ生活で貯めたお金と烏丸家から貰ったお金は殆ど吹っ飛んだ。

 つまり何処に出しても恥ずかしい全財産使っての裏口入学である。


「……」


 自分がやってしまったことに対する恐怖に狛彦が震える。

 具体的に言うと冗談無しに殺されるので義母には絶対にバレてはいけない。

 さて。

 そんな狛彦の入試事情は兎も角として――


「そう言うお嬢さんだって無双しちゃうでしょ?」


 私tueeeee! しちゃうでしょ? と狛彦。

 氣の流れ。それが実力の全てを決めるわけではなくとも虎一以上に流麗な氣の流れを持つこの少女が弱い訳がない。正直、何で狛彦以上にここに居るのが不思議なレベルだ。


「そうですね。ですが私、武術は嫌いなので――」


 はい、と書き込んでいた用紙を見せてくれる。


「貴方の小賢しさは良い見本でした。豆乳でしたっけ? 奢りますよ」

「それはそれは――」


 ――お褒めに授かり教悦至極。


 ひくっ、と狛彦の笑いが引き攣る。女の子にワルイコトを教えてしまった。

 使用武器は棒手裏剣。テンプレートの中から二種類の長さが異なるモノを選び。現品を希望。そして流派は鏡月式きょうげつしき手裏剣術しゅりけんじゅつ

 見せて貰った用紙には何処かでみたことのある様な内容が書かれていた。


「よろしくお願いしますね、兄弟子の――とりまる?」

「……それ『からすま』って読むんですよ」

「……」


 無言で、ぎゅみ、と足を踏まれた。ブーツ履いてたから痛くは無かったけど止めて欲しい。








あとがき

 参加資格は今年度の受験生であること――

 委員会により選ばれること――


 ――参加者は荒事屋ディンゴ七人、ハッカー七人の七組。 

 ――与えられた賞品は2枠。


 奇跡を欲するのならば、汝、自らの最強を証明せよ――。


「っ!」

 彼女はその日のことを忘れないだろう。

「問うぜ――」

 カワセミ第四層。荒事屋ディンゴの死体が転がる中――

「アンタが俺のハッカーか?」

 運命と出会った夜のことを――


「セイバー!!」

「……管槍だ。前でんな俺でも捌き切れねぇ」

「槍ってことは……」

「あぁ、ランサーだ。……俺はやっこさんに集中する。周りのドローンは――」

「ンなもん! 十秒でやってやるわよ!」

「は、頼もしいね」

 ――夜の街で行われる試合を越えた実戦の中、育まれる絆。


「……そんな、何で、何で……あんたがここにいるのよっ!?」

「説明が必要かね、我が娘よ。参加資格は『受験生であること』年齢制限はない」

「それじゃぁ――」

「そう私も今年受験生だ、我が娘よっ!」

「――!」

 ――予想もしなかった敵との邂逅!


「……ふ、ふふ、ここまで、か……」

「お父さんっ!」

「そんな顔をするな、娘よ。私に後悔はない。夢に挑んだのだから、な……」

「――夢?」

「あぁ、お前と一緒に高校に通うと言う夢だよ」

「そんな、そんなっ、お父さんっ――ごめん。流石にソレは嫌だわ」

「キャスター……おぉ、キャスターよ、見てくれたかい? 娘が、娘が冷たいんだ……」

 ――阻止された『高校生家族』の開始!


「剣? そんな、なんで?」

「……あぁ、しかも付け焼刃じゃねぇ。マジもんの剣客、達人アデプトだぜ。――お前のクラスは?」

「……セイバー」

 ――突如現れた二人目のセイバーの正体とは!?


「――いや、だから! ボクのセイバーがセイバーなんだって! ほら! 委員会からのメールにもあるだろ!」

「……メール?」

「……ほんとだ。え? ミスってこと?」

「…………メール」

「ボクが知る訳ないだろ! 良いから謝れよ! ボクのセイバーに謝れよ! 疑われて泣いちゃってるんだぞ!!」

「あ、いや、それは悪かったって思うけど……あ、そだ! セイバーあんたのメール……セイバー?」

「……ちょい待って――ごめん、千鶴、寝てた? あ、起きてた。でも遅くにごめんな。俺のメールボックスのパスワードって何だっけ? うん、うんうん。ごめんメモ取――え? 千鶴LOVEって覚えろ? うん、分かった! ――――――――――――――――――――――なぁ、どれだと思う?」

「うっわ、未読だらけじゃん」

「バカのメールボックスだ……あ、これじゃないか」

「あ、っぽいな。俺のクラスは――」

「……」

「……」

「……」

「……だからいったじゃん」

「……い、行くわよ、バーサーカー!」

「応っ!」

 ――今明らかになるセイバーの真のクラス!!


「ここでお別れなの、バーサーカー?」

「あぁ、ここでお別れだ、ハッカー」

「どうしても、特進科は、無理なの……?」

「あぁ」

「……私はアンタと一緒に高校生活を過ごしたい……」

「ごめんな。でも……正直、普通科ですら進学が危ういんだ、俺」

「バカ! 文字通りにバカっ!!」

 ――そして決定的な学力による悲しい別れを経て少年と少女は未来に進む。







 って言う受験戦争(物理)を経て一応、狛彦はカワセミの普通科に進学が決まってたらしい。

 推薦合格みたいなもんだよ。

 あ、ハッカーのお父さん含め死者は出ておりませんのでご安心を。

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