cafe mellow
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並べられたmellow's パーティディナーに博士くんが、ランプの灯りを映したキラキラの丸い目をさらに丸くして歓声を上げる。
「きょうは食べて飲んで! 先生の奢りだから!」
「えぇ! そうなんですか⁉︎」
えぇ! そうなんですかっ⁉︎
オレとロウが実家をでたときも、霖くんが新逗子署に着任したときも、mellowはこうしてreservedになってきた。
今宵は、山から海へ降りてきた新しいルームメイトのために。
夏のパーティメニューはバーベキューだ。
「うわぁ、これ、なんですか?」
目にするものすべてに、博士くんは目を丸くしている。
野菜にお肉にソーセージ、これは定番。
小坪のサザエにアワビ、エビも焼く。オーナー自慢、手造りの釜で焼かれたピザにはシラスとアオリイカ。タコとヒラメの刺身はカルパッチョ。そして…
「これ、なんですか…」
タコとヒラメと…妙は存在感を醸しだすなにか。
「マナコ」
オーナーが笑う。
「なまこ、」
「無理して食べなくていい」
思わず横から口をだしてしまう。
「先生は食えないからな。人生損してる」
「なまこって、なんでしたっけ…」
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