ビール
冷たい冬もまとわりつく夏でも
裏切らない。
表面にかく汗を指で撫でながら
自分の体温で少しずつ温まっていく炭酸を流し込む。
ひと口。
ふた口。
飲むたびに幸せそうに眉間に皺を寄せていた君を思い出す。
わざと喉を鳴らし、勢いよく煽るその姿が浮かぶ。
1人。
でもなんだか2人。
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