【書籍化進行中】転生したら奴隷使役と回復のスキルを持っていたので遊び半分で奴隷だけの秘密結社を作ってみた
Crosis@デレバレ三巻発売中
第1話 転生
目が覚めると見知らぬ天井であった。
月並みの表現となってしまうのだが実際に見知らぬ天井なのだから仕方がないと俺は思う。
そして俺は今この状況を整理するために昨日の事を思い出す事にする。
昨日は確かブラック企業でのストレスを忘れ去る為にストロングワンの缶酎ハイを四本目を開けたところで記憶が途切れている。
自慢ではないが当然アルコール度数は九%である。
そして、どうやら飲んでいる途中で眠ってしまったのか記憶が飛ぶくらい酔ってしまったのか……今この現状を鑑みるに恐らく後者であろう。
やっちまった。
そう思うもののやってしまったものは仕方がない。
最悪遅刻も覚悟しなければと思うと一気にテンションが下がる思いだ。
とりあえず今この現状がどういう状況であるか確認するべく身体を起き上がらして周囲を確認しようとしたところで俺は違和感を覚える。
どんなに力を入れようとしても身体が起き上がらないのである。
ついに日々の不摂生によるダメージが身体に深刻なダメージとして現れ始めたかと、思うのだが、他にも妙におかしな事がある。
身体を起こそうとバタつかせた時に視界に入って来た腕がパンパンに、それこそ正に赤子の腕と言われてもそん色ないくらいに腫れあがっているではないか。
だというのにも関わらず痛みどころか痒みすら感じないという所に俺は恐怖を感じてしまう。
これ、マジでヤバい奴なのではないか?
ハッキリ言ってこうなってしまう要因はあり過ぎて『あ、俺死ぬんだな』と素直に思えた。
生まれ変わる事が出来たのならば、次は三十半ばで死なないようにせめて健康には気を付けようと思う。
どうせ今から健康的な生活をしたところでどうにもならないだろう事は薄々気付いていて見て見ぬふりをして不摂生な生活をしていたのだから自業自得な結末と言えよう。
「あら、起きたのね? 私の可愛いローレンス」
「……………あう?」
ん? ちょと待って欲しい。 誰だこの巨人かつ美人は?
これが、俺がこの世界に転生した時の最初の記憶であった。
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