合わない二人?

MiYu

プロローグ

がやがやがや・・・。


教室内はとても騒々しい。

今の時間は、休み時間だから当然ではあるのだが、話している内容が内容なのだ。


「ねぇ聞いた~?隣のクラスのあの子付き合ったんだって~」

「あの子って誰~?」

「ほら、優華ちゃんだよ」

「えっ!いつの間に!!」


中学生という事もあり、非常に多感な時期だ。

特に恋愛事に関しては猶更である。


ガララッ!!


教室のドアが勢いよく開けられる。

ドアを開けたのは、女子生徒だった。

しかし、その女子生徒の容姿が周りの生徒とは違っている。

まずは、髪色だが金髪の様にも見えるが、やや赤みも帯びておりストロベリーブロンドという髪色だった。

背も高く、168cmで体型はやせ型。

性格は、やや強気である。

日本人離れした容姿ではあるが、純日本人なのだ。



シーン・・・。


先ほどまで騒がしかった教室もある女子生徒が教室に入って来た途端、静まり返る。


ドサッ!!


ひそひそ・・・。


彼女の名前は、音無依桜おとなしいお

中学1年生である。


「おい。美月」

「・・・何でしょう」

「宿題見せろ」

「・・・分かった」


美月愛璃みつきあいり

見た目も名前も女子のようだが、男の子だ。

性格も大人しめで、背は、160cm体型はかなり痩せているほうだ。


「数学の宿題だよね・・・?」

「ああ。そうだよ」

「これ・・・」

「ん」


一見、この二人は性格も真反対で友達になるのもあり得ない二人なのだが・・・。


「(はわわわ!!愛璃君と話せた!!やっぱり愛璃君は可愛いぃぃ!!)」

「(音無さん、今日もカッコいいなぁ・・・)」


この物語は、二人の両片思いから始まる物語である。

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