日課
ニャン太郎
風呂上がり①
風呂上がり、さっと身体の水分を拭き取る。
洗面台横の棚にある黒のボクサーパンツと白Tシャツを無造作に取り、素早く身に付けた。
扉を開けて風呂場に戻ると湯船からはもくもくと湯気が漂う。
白い
これ以上は湯疲れする。転んだりしたら危ない。
湯船に近づき、しゃがむ。
「りーな、もう上がろうか。のぼせるから」
「うん、そうだね!あっくん」
可愛い顔がくるっと振り向く。
湯面は波打ち、
思わず凝視……思考停止だ…
「あっくん?」
「……あ、里奈?ごめんごめん、さ、上がろうな」
我に返る。
急いで理性を引き戻すと、一方の腕で、濡れた頸と肩を支え、もう片方を膝関節のすぐ下に入れ込む。
里奈の温まった身体をグッと持ち上げると、濡れた膨らみがたゆんと弾んだ。
「あっくん、いつもありがとね…
あっくんの前だと…つい甘えちゃって…」
……そんな可愛いこと言うなよ…
…今は反則だろ…
これでもかなり耐えてるんだ…俺…
だが…
「りーな、シャワーでからだ流そうな~
俺が流すから俺の腕に掴まってくれる?」
…これくらいは、いいよな?
シャワーで流す、何も悪いことではない。
「ん…ありがと、あっくん。
濡れないようにね…!風邪引いちゃうから…」
…っ!!
「いいんだって!それに俺の心配もしてくれるの?いっそ風邪引くのもありかもな~!」
「んもう~、あっくん、そんな冗談言ってはいけません!」
ちょっと赤らめてムッとするのも可愛い……
そんな掛け合いをしながら、滑らないように里奈をそっと床に立たせた。
そして、俺の
細く柔らかな指が俺の固い腕に埋もれそうだ…
いや、いっそ埋もれろ…
銀のシャワーヘッドをホールドから取り外す。
そして、取り付けバルブを40℃に回し、レバーを上に回す。
ッシャーーーーー
掌で水圧と水温を確認する。
うん、当たり具合、温かさ、ともにちょうどいい。
そして、首から下にシャワーをかける。
たくさんの温かな水滴が、清らかな肉体を一気に滑り落ちる。
…あぁ…良い眺めだな……
妖艶な頸、しなやかな背骨、綺麗な鎖骨、なだらかな肩、ふっくらとした乳房、ツンと上向いた
彼女の肉体から
どこもかしこも……飲み干したい……
不意に甘い声が聞こえる。
「…あっくん?どうしたの?りなのからだ、何かついてる?もしかして濡れちゃった?」
「…いや、何でもないよ、ただ里奈のからだ、めちゃくちゃ綺麗だな~って思ってただけ」
「…んもう、恥ずかしい…こんなにからだ見ていいの…あっくんだけなんだから……」
そう言いながらも乳房を隠すのは、なんとも可愛らしい。
乳房がぷにゅっと潰れ、丸餅のように広がる。
もう…俺は限界を迎えつつある…
このままだと、里奈に優しく触れられない…
本能のまま暴れてしまう…
まだ、耐えろよ、俺…
「ありがとう、りーな。里奈は俺だけの特権な!」
明るい声で答えた。
内面では、おびただしいせめぎ合いが繰り広げられているが…
レバーを下げ、シャワーを止める。
胸を落ち着かせ、風呂場を出ると洗面台の背もたれ椅子にそっと下ろす。
着けていた桃色のヘアクリップを外し、ミルクティー色の濡れ髪を下ろした。
「んっもう…あっくんてば~!
…嬉しい…けど…」
可愛い顔が真っ赤になる。
…ドキッとした…
里奈を一旦立ち上がらせ、
タオル越しに伝わる柔らかい膨らみ……
掌にはぷにっとした頂きがツンとするのが分かる…わさわさで誤魔化しながら堪能する……
「…ん…んぁ…あっ…くん?
りなのおっぱい、ん…あっ…たくさん…拭かなくていいんだよ?…もう全然濡れてないから…」
甘やかな吐息が漏れる…
しまった…!気付かれてた…
「…あぁ、そうだな、谷間とか胸の下とか水が溜まりやすいところを念入りに拭いていたんだよ。
かぶったりしたら良くないからな」
嘘である。
いや、嘘でもない?
里奈の身体は俺の身体でもある。
大切に扱いたい、それは本当だ。
「りなのからだのこと、考えててくれたんだね…!
ありがとう、あっくん!」
里奈が胸板に抱きつく。
大きな膨らみが俺の胸板で潰れた。
女性特有の柔らかな肉体が俺の神経を伝う。
あぁ…なんと表現すれば良い…
適切な言葉が見つからない……
俺は里奈のうねった背中に手を回そうとした。
が、止めた。
これは理性が、完全ダメになるから…
俺は本能と葛藤しながら、真っ白なバスタオルで身体全体を包み込み、椅子に座らせる。
深緑のハンドタオルで滴る髪を軽くわしゃわしゃし、最後はドライヤーでふんわりと仕上げた。
覆っていたバスタオルを取り、出来るだけ裸体は見ないように気をつける。
そして、棚上にある俺の白Tシャツを上からすっぽり着せた。
これが俺の風呂上がりの最大の楽しみだ…
あぁ…俺のシャツを着た里奈…
言葉にならない……
……ゾクゾクする……
里奈は小柄のため、シャツはぶかぶかだ。
肌から浮かび上がる鎖骨は色気を帯びる。
丸くなだらかな肩は今にもはみ出そうだ。
シャツをぐっと持ち上げる大きな乳房がその存在を主張する。
ツンとした乳頭は下から突き出そうだ。
シャツからはみ出す腕と脚は白く
「あっくんの香り!あっくんに抱き締められてるみたいで、とっても嬉しい!!」
身に
自分で自分の身体を無邪気に抱き締める。
なんだこの可愛い生き物は…
俺のシャツを着た里奈…たまらん…
大丈夫…今から本当に抱き締めるから……
不意に里奈の両脇に手を入れ込んだ。
椅子から立ち上がらせ、俺の胸に抱き寄せる。
掌が背骨をキュッとしならせる。
上がりたてホカホカの体温がジーンと伝わる。
そして
ぷっくりした
「ん……ん…はぁ…ん……ん…は…ぁん…」
濃厚なキスを続けるうち、産まれたての子鹿のように俺のシャツに
そして、崩れ落ちそうになる里奈を姫抱きにした。
「りーな、続きはベッドでしような。
俺、もう限界だ…!お前の綺麗な裸見てたら、
早く抱きたくてしょうがない…」
すると、首元に小さな顔がぎゅっと
「ん…いいよ…あっくん、
りなも早く、あっくんとくっつきたい…」
そして、俺と里奈は足早に寝室へと向かった。
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