素人が公売に参加してみた

常木らくだ

公売って何だろう?

突然ですが皆様は「公売こうばい」をご存知でしょうか。

納税者が税金を滞納すると、税務署はその人の財産を差し押さえ、それを一般に売却することで税金の徴収を図ります。競売けいばいとよく似ていますが、競売は裁判所がするもので、公売は税務署がするものです。県税事務所や市役所がすることもありますが、基本的には税務署と覚えておけばいいでしょう。そしてこの公売、特別な資格は不要で、思い立ったら誰でも自由に参加することができます。


誰でも参加できるの?

それじゃあ私も参加してみよう!


……とはならないですよね、普通。やっぱり敷居が高いですし、参加方法もわかりませんし。


にも関わらず、素人の私が体当たりで公売に参加してみた理由は、現在税理士試験を受験中だから(そしてめちゃくちゃ苦戦しているから)です。いやもう、特に国税徴収法ですよ。暗記しなきゃいけない法律が、まったく頭に入ってきません。なので、ここはひとつ、自分で公売に参加してみようと思ったわけです。我が身で実際に体験したら、記憶が鮮明に残って覚えられるかも……という狙いですね。


ちなみに税理士試験を受験している動機ですが、ここまでの人生があまりにもハードだったため、1周……いや3周くらい回って逆にやる気が出てしまい、「いっちょ難関資格でも取ってやんぜヘイヘーイ!」と思ったことが理由です。ハードの内容を具体的に申し上げますと、ある日突然一人息子を失ったり(実話)、夫が行方不明になって離婚したり(実話)、クリスマスイブに指定難病の宣告を受けたり(実話)、それはもうドン引きエピソードのオンパレードでございます。不幸の役満。それでも意外と元気に生きてるよ!


私の経歴紹介はこれくらいにして、いや本当はウォッカ片手に夜通し語りたいのですが、それをすると話が無駄に長くなるので、今回は公売の話をしたいと思います。それでは、まずは公売情報を検索するところから始めましょう。

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