第2話

 ゴブリンを倒した時から既に3回ゴブリンと出会った。


(~~🎶鼻歌)


 ある日、草の中、ゴブリンに出会った。

スタコラサッサのさーボコボコにしてあげた。


 人間さん、お止めなさい、棍棒あげますので逃がしてください~🎶


「逃がすか!でも棍棒は有難く頂こうか!」


 1人で鼻歌歌って、1人突っ込み。

 少しヤバい奴と感じてきたが俺は気にしないぞ?


 ここ近似の3回のゴブリン戦は俺の弱さが露呈した。

 毎度剣が欠けるのだ……これ本当に剣か?って思う位だ!


 だるま落としの様に剣先のトンガリが少しずつ消えていく。

 そんな時にゴブリンは俺に素晴らしい物を提供してくれた。


 短い木製の棍棒だ!!大体60~80cm位の棍棒でこれ位の長さなら振りやすかった。


ガサガサッ!


「うおっ!ゴブリンめ!喰らえ!」


 しかし飛び出して来たのは犬だった……



「ギャイン!キャンキャンキャンキャン!」



「不味い!!」



 俺はすぐに犬の頭をかち割り逃げた。


「ハァハァハァハァ……不味い不味いぞ。

棍棒捨てるか?いやダメだ。手頃な武器が無くなる」


 俺は草原にちらほら見かける樹木の上に登り休憩を始めてすぐに上から見れば分かるが犬が居た。


「チッ!やっぱり追ってきやがった……」


 そして反対側を見ると


「お!良かった、今は行けねーけど村が見えるぜ!」


 既に夕方だった事もあり、安堵し悠々自適と犬が諦める&夜が明けるまで眠る事にした。



 まだ日の出も出てない時間に俺は喉の渇きを覚え目が覚めた。

 下を見ると犬が1匹まだいやがる。


 俺は樹木をある程度まで降りだし、樹木から飛び降りそのまま棍棒で犬の頭を潰した。


 そのまま剣で体を切り皮をとり血を啜った。


「ガーっ!!くっせぇ!まぁそれでも腐ったパンよりマシか!」


 蹴人が居なければ確実にいじめの標的は俺だっただろうと未だに思う。

 カビたパンを食べたり、酸っぱい臭いのする野菜等どれだけ食べて腹を壊したかわからん。


 腹が減りすぎてそこら辺の鳥捕まえて食べたり何て1度や2度ではなかった。


 俺はご機嫌になり


(~~🎶)


 ある日、村の中!ゴブリンに出会った


「何でや!?」


 スタコラサッサのサー飛び出して逃げましたー!



 やらかした、集落=人間の固定観念として残っていた。考えが甘すぎる。

 そう人間の集落じゃなくてゴブリンの集落だった。


 反応はとても困った、村の柵を超えた瞬間に中に居るゴブリンと目が合った。


「ギャーー」


 そのなんだ……多分メスだったのかもしれない反応だけで見るとだぞ?

 全部が全部ゴブリンはスキンヘッドに緑の肌だからな?


 あぁそうだ……今は性別に厳しい時代だったな?

 もしかしたら体がオスで心はメスだったかもしれない。

 俺はこれでも保守的な人間なんだ(誰得?)そして誰に釈明してるんだろうか?


 しかし全力疾走で逃げたおかげで川を見つける事が出来たのは僥倖だった。


 俺は朝日に照らされながら水をがぶ飲みして改めて自分の顔を洗い見た。


 驚愕した!何故なら緑髪の緑眼だった……


「良かったー余りにも陰湿で肌も緑だったらどうしようかと思ったぞ?」


 パニックになりすぎて最初に腹の傷を見た時に腹や腕や手の肌の色が普通なのに気づいて無い。


「もしや、黒髪は居ない世界なのか?」


 そんな問答には誰も答えてくれないのであった。


「個人の能力も見れないのもかなり痛いな。

異世界ファンタジー定番のステータス確認はどこにあるんだよ!


 あのイベントは恥生産機だったのだろうか? 」


 何も起こらないのに「ステータス」や「ステータス・オープン!」「か、鑑定!」

 などと声に出して何も起こらないというのは恥ずかしかった。


「まぁ、見れたとしても称号に爺に嫌われた事と異世界人や漂流者位しか無いだろうな」

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