吐露とろ吐露とろ

第50話 電車で暴れる

　電車内で暴れてガラス割ったりして逮捕されるということが続けて起こった。

　暴れちゃいけません。

　けど暴れたくなる気持ちは僕にもある。

　8年くらい前ハイストレスで長時間労働で自律神経が完全に失調して血圧は上がる、頭痛、目眩はするでぼろぼろだった。

　焦燥感、いらいら感がひどくて、自分でも危ないと思ったので心療内科に行った。「ちょっとしたことで感情が爆発しそうになる。電車の中で人を殴り飛ばしたくなる」と言ったら医師はびっくりして薬を2種類出してくれた。

　薬を飲んでいたせいか、幸い暴行事件は起こさなかったけど、かっとなることはたくさんあった。

　今はかなり落ち着いているけど、やはりいらっとくることはかなりある。

　結局のところ一言で言えば「無神経な馬鹿が多すぎる」。

　脚を突き出して座る。脚を大きく開いて座る。声も書けずに人を押しのけて進む。駆け込み乗車する。でかい声で喋る。スマホで通話する。一杯いる。

　殺意を覚える。ぎったぎたのぼこぼこにしてやりたい。そういう目に合わせている映像が頭の中で激しく展開する。時折手足が動いてしまう。薬のおかげでやらずに済んでます。

　でも昔はどうだったんだろう。昔も変な奴は一杯いたと思う。最近増えたということでもなかろうと思う。今はスマホで撮影とかSNSで拡散とかするからいっぱい起こっているように感じるんじゃなかろうか。人間進歩してないですもんね。

　ただ敢えて言えば、コンプライアンスとかなんとか「表面的にはいい形」を取ろうとする傾向は強くなってるかもしれない。あくまで表面的には、だ。本質は何も変わらん。建前でどんな綺麗事を言っても現実はそれをぶっ潰す。ただそれだけのことだ。