第44話 座んなよ殺すぞ

 アホ面した二十代の兄ちゃんが優変席に座った。こっちは膝がぼろぼろで立ってるのもつらい。

 はっきり言う。殺意が生じる。こんな奴がこの先生きていくことは世の中を悪化させることしかない。

 自分が今生きていることがどういうことなのか、そんなこともわからん奴らと生きていかなきゃならないのか。

 馬鹿だけが幸せに生きていけるのね。

 もういいや。

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