第30話 虚空を見つめる
参議院選挙が近づいている。選挙の告示板も立てられている。
まあ色んなことぱあぱあと言ってます。あの程度のことを威張って言えるのは素晴らしい才能だ。ああじゃなきゃ政治家は務まりません。
ポスターも見かけますな。まだ、告示板には張られたないけど、塀とかに貼ってある。
尻の穴がこそばゆくなるような言葉が書いてあり間抜けな顔で視点の定まらない目で虚空を見つめている人間が印刷されている。思わず「あなた大丈夫ですか。意識はありますか?」と聞きたくなってしまう。
全部が全部じゃないんだろうけど政治家って極々狭い少量の情報しか持たず自分がたまたま出くわした思想に憑りつかれ狭量で不寛容な人間という印象が強い。
まあ一般の人間も似たようなもんだが、それの一調子も二調子も高いのが政治家。
「自分が正しい」「あいつは間違い」「私はいい人」なんてでかい声で恥ずかしげもなく堂々と言えるなんて「正常ではない」と僕は思う。
政治家が異常だから世の中が異常なのか。異常な世の中だから政治家が異常なのか。まあどちらでもいい。異常なことに変わりはない。
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