第18話 売れない芸人

 政治家を見ていると売れない芸人の姿と重なることがある。

 売れない芸人にも不思議とご贔屓はいるものだ。売れてないから数は少なくてもご贔屓はいるものだ。

 ご贔屓の前では芸人は芸を論じて見せたりする。世間の感覚を嘆いて見せたりする。売れないくらいだからつまらない話でしかないけど、芸人もご贔屓ももっともらしい顔して満足げだ。

 政治家も支持者と称するご贔屓を前にして全く同じことをしてる。

 世界的な視点から見れば「何を言ってるんですか?」というようなことでも、ご贔屓という極々狭い世界では頷いてもらえる。そして本人もご贔屓も満足げだ。

 政治家も売れない芸人も浮き世離れしてる。幸せそうだ。良かった良かった。

 

 

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