年末テレビ特番・ジョッキー座談会! 今年は初ゲストもいるよスペシャル! 前編
ここは銀座の高級鮨店、馬処。
毎年年末のこの日には今年一年大活躍だった騎手が呼ばれ、多忙の中で語れなかったことを語りつくすそんな日。
さぁ、今年のゲストはーーー? あ、ナレーションは内藤でお送りしまーす。
吉:こんばんは。
今年もトップバッターで入口を開けて入ってきたのは吉騎手。
十八回目を迎えるこの番組で唯一皆勤賞の天才ジョッキーです。
館岡:邪魔するぜ大将。
今年も二人目は館岡騎手。吉に次ぐ出演回数を誇るゲストですね。
大将:いらっしゃい。空いているお席へどうぞ。
カウンターに詰めるように座る五十代の二人。
ここにはいない『小熊』『柴人』『牧野』と合わせて巷では五爺《ふぁいぶじい》と呼称されていますが、まだまだ若い者には負けぬとリーディング上位をキープし続けるベテランです。
館岡:今年は若人代表は誰かねぇ。
吉:ツケは来るでしょうね。有馬で見事に活躍したんですから。
館岡:絶対表彰台の号泣弄ってやろうと思ってきてるからな俺は。
大将:悪いお人だ。(笑)
ちなみにこの収録は有馬の翌日に行ってまーす。
大将も苦笑いを浮かべたところで三人目がいらっしゃったみたいですよ?
沼付:お久しぶりです! 有馬の覇者が来ましたよー!
吉:あーあ。オカさん、容赦なく弄っていいですよ。(笑)
館岡:ゲロ泣き沼付とは思えん口ぶりだな。(笑)
沼付:ひっどい言いぐさ。(笑)
館岡騎手の横にスッと沼付さんが座りました。
お次は誰かな~?
吉:例年だとあと二人か三人かな?
館岡:食材の用意を見るにあと三人だな。
ディレクター<ネタバレやめてくださーい。
はっはっは、自由だなぁ。さて四人目が到着したみたいですよ。
幸永:こんばんは。いい夜ですね。
館岡:おお! 珍しいな!
四人目は調教師免許を取得して二月に引退をする幸永騎手。脂の乗った騎乗ができる中での引退は今年の競馬界のニュースでも大きく取り上げられました。
沼付:調教師試験の勉強終わったから飲み放題っすね幸永さん。
幸永:まったくだよ。ビールをお願いします。
大将:はい、ただいま。
しばらくぶりの来店なので幸永さんは大将に注文されました。
吉騎手、館岡騎手、沼付騎手には毎年のお約束で熱燗が渡されております。私も飲みてー。
それでは五人目の登場です。
ロメール(以下ロメ):こんばんは~。
館岡:おおっ!? ロメか!
沼付:あのお嫁さんの許可取れたんですか!?
吉:ツケ、お前は人の嫁さんを何だと思ってるんだ。
ロメ:はい、鬼嫁から凱旋門の話をしてこいと尻シバかれまして。
幸永:(爆笑)
大将:どうぞ、おかけになってください。お飲み物はどうしましょう?
ロメ:ホットワインをいただけますか?
館岡:寿司屋にないだろ。(笑)
スッと大将がグラスとワインを出して付け場越しにロメール騎手に注いでいきます。
実はスタッフが事前に聞いて揃えてたらしいですよ。
館岡:あるんかい!(笑)
大将:プロですので。(笑)
ロメール騎手が参加されるのは珍しいですが、次のお客様も大変珍しい。
いえ、初登場とのことです。さて最後のお客様は……?
足立:どうも~。
沼付:おお! マジすか!?
吉:足立さんは初めてじゃない?
館岡:基本的にその年度でG1勝ったやつばっか呼ぶからな。
足立:タダ飯食えるらしいんで喜んできました。(笑)
幸永:いくらでも食べなよ。制作費から出てるから(笑)
大将:いくらですね、お飲み物は何にしましょう?
沼付:大将、鮭の子供のほうじゃないです。(爆笑)
吉:あっはっはっはっはっ!
ロメ:天然なんですね大将。
大将:いやぁ、お恥ずかしい……。
大将の天然ボケが炸裂したところで、皆さんが活躍された今年のG1シーンを振り返りましょう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます