永遠なる死体心中

海沈生物

前編

1.

 永遠なる愛とは「心中」のことである。なぜなら、愛とは時間が経てば水のように冷めてしまうものだからだ。火山のようにお熱い相思相愛だったカップルだって、十年も二十年も連れ添ったのなら互いへの愛が冷めて固まってしまう。いつしか愛は海の底に転がる岩石のように「過去」のものへとなり、ありふれた愛のない関係へと成り下がる。ただ生きていくためだけの利用関係へと成り下がる。


 だからこそ、私の両親は二人で心中した。私の両親はそんな風な利用関係になるの嫌だった。いつまでも相思相愛の関係性でいたかった。愛が冷めていくのが嫌だった。そのために、親愛なる母は愛する父を殺した。親愛なる父は愛する母を殺した。二人が死体と成り果てたので、子どもである私は一人だけこの世界に取り残された。それは客観的に悪いことなのかもしれないが、私にとっては素晴らしいことだった。


 こんなみたいな世界の中、私の両親は永遠なる愛を成し遂げたのだ。私はそんな両親を尊敬に値する人物だと思う。そして、私はそんな二人の最期の「観客」として、二人の「心中」を見届けることができたことも誇りに思う。押し入れのドアの隙間から、二人が心中する姿を心をドキドキして見ることができた。その時の興奮は、今でも思い出すだけですぐにほど、私の心の海の奥深くで宝物のように輝いていた。



2.

 現在の世界を一言で表すのなら「おしまい」である。それ以上に相応しい言葉はないほどに世界は終わっている。どのぐらい終わっているのかと言えば、世界人口の99.9%が滅んだ。それも細菌兵器や核兵器が原因ではない。数年前に突然世界中に出現した「オトガデール」というふざけた名前の兵器が原因なのだ。見た目はキューブ型、側面にあるスイッチを押すことによって起動する誰にでも使える兵器だ。しかし、その効果が「兵器から出る音を聞いた、半径10m以内の人間を強制的にメンヘラにする」と強力なのが問題だった。メンヘラになった人間は精神がおしまいになり、周囲にいる人間を巻き込んだ自殺を図るようになるらしい。


 ちなみに私も一度その音を聞いたことがあるが、なぜか効かなかった。理由は分からない。ただ周囲の人間が永遠でもない愛のまま死んでいくのを可哀想だなーという気持ちで見つめていたら、気が付くと皆死んでいて、オトガデールも電池が切れて機能停止していたのだ。設計ミスなのではないだろうか。誰が作ったのか知らないが、私みたいな人間にだけ効かない兵器を作ってしまって、心底同情する。……という話を、一週間前に出会った触手付きの女……自称トゥルーに今話していた。


「これで分かったでしょ? この世界はもうおしまい。私だけ異世界転生者みたいな都合の良い能力を引くことができたけど、世界が終わるんじゃ無双することもできない。終わった世界で”私オトガデールの力無効化できますよー!”ってやったところで何の意味がないってわけ。分かる?」


 私の話を聞き終えたトゥルーはいつものように眠たげな欠伸をした。相変わらず失礼な人間だなと思っていると、まるで気持ちを悟ったかのように触手で私の首を絞めてきた。「ギブっ、ギブっ!」とか細い声をあげると、ぬるりと解放してくれる。彼女は私の首を締めた触手をよしよしと撫でてあげると、私の顔を見てまた欠伸をした。


「そもそもさぁー世界が今までおしまいにならなかったのって、ただの偶然の産物だったんじゃないの? 人間だけが陸上の支配者だなんて、驕りだったんだよ。まっ、人間が滅びたら滅びたらで新しい生き物が台頭してくるんじゃないかなぁ」


 触手に対して「ねぇー?」と同意を求めている姿は、本当になのかと疑問に思ってしまう。いくら両親から「見た目や姿で差別してはいけません!」と口が酸っぱくなるほど言われていたとはいえ、人間が触手と会話している光景というのは未だに慣れない。

 だからといって、両親の言いつけを守らないわけにはいかない。時々触手と仲良くやろうと手を振ってみたりつついて見たりしてみている。しかし、どんな行為をしても頬を殴る等の暴力行為だけを返される。その度にトゥルーが「よくやったぞ」と触手を褒めているのを見ると、これって触手のない人間に対する一方的な差別を喰らっているのではないかと思ってしまう。眠ればその日の悪かった記憶は全て忘れるのだが。


 首元に残った触手の粘液をそこら辺に落ちていた死体の服で拭き取っていると、一匹の触手が近付いてきた。まさか、ここ数日の触手たちとのコミュニケーションの成果が実ったのか。怖がられないように「や、やっほー」と小声で挨拶すると、向こうも身体を縦に揺らした。本当に会話ができている。感動で涙が出てきそうになっていると、ふと背後から殺気を感じた。咄嗟にガードしようと思ったが、もう遅い。私の背後に大量の触手たちが待ち構えていた。


「えっと……トゥルー、これどういうこと?」

「えー知らないけどぉ。触手たちに好かれたんじゃないの?」

「好かれた、って。なんか……思っていたものと、違うくない?」


 その瞬間、触手たちは私の身体を縛り付けた。一体彼らが何をしようとしているのか見当がつかないでいると、私の身体中をこねくり回しはじめた。目の前が触手だらけで状況がつかめないまま、数十分程度経った頃だろうか。気が付くと、私の身体は綺麗になっていた。若干の鼻に付く変な匂いが気にかかったが、旅を始める以前よりも肌が艶めきを持っていた。

 私は触手たちにお礼を言おうと彼女の姿を探すと、いつの間にか先を歩いていた。なぜかハート型を作っている触手たちに首を傾げながら、その後を追って行く。



3.

 しばらく歩いていると、ホテルが見つかった。ホテルとは人間が沢山泊まる施設であるとお母さんに聞いたことがあったので、薄々中がどうなっているかは予想がついた。ただ、腐ってもホテルなのだ。食料の一つや二つぐらいはあるかもしれない。そう思って触手たちと一緒に動かない自動ドアを開けると、早速強烈な血の匂いと共に死体がお出迎えしてくれた。


 沢山の人間が死んでいたが、その中でも特に目に付いたのは、自分の頸動脈をカッターナイフの刃で切った男性の死体だった。おそらくオトガデールの影響で自殺してしまったのだろうが、それにしては妙だった。そもそも、オトガデールの影響を受けた人間は、何よりも先に「周囲の人間」を殺す傾向がある。仮に兵器の影響を受けて死んだのであれば、そのカッターナイフで他の誰かを殺した痕跡があるはずだ。しかし、その痕跡が全くない。

 周囲で死んでいる死体の多くは殴り合いの末に死んだか、調理場から来たらしい肉切り包丁を持ったシェフに殺された傷跡の持主ばかりだ。カッターナイフみたいなやわい傷がない。つまり、自分の意思で死んだのだ。前に、したのである。私は興奮から零れそうになったを拭うと、彼に対して敬意の意味を込めて手を合わせる。


 しかし、トゥルーにとっては私のそんな感情など些末なことだったらしい。男の死体へ近付いていくと、死体に対して数十本もの触手を伸ばした。そのまま私をこねくり回した時と同様に触手たちは死体を覆うと、一瞬の間に十二等分ほどの食べやすいサイズに切り分けた。トゥルーは「いただきます」もせずに触手で一切れ分を持ち上げると、まるで焼き魚でも食べるようにして


 私は彼女が人肉を食べる姿を見るのは、もう五回目ぐらいだ。初めて彼女が同族の人間を食べていた時には「普通の人間って人肉食べるものなんだ」とかなりのカルチャーショックを受けたが、毎日のように食べる姿を見ていると慣れてきた。むしろ、人肉が美味しそうにさえ見える。……一度人肉を食べようとして、数時間に渡って下痢と嘔吐する結果になった事実から目を背けさえすれば、だが。

 

 それにしても、彼女が食べている男性は尊敬できる相手だったので悲しい。しかし、死んだ彼の魂が素晴らしいものであっても、死んだ肉体などただの「過去」の遺物でしかない。彼女に食べられた方が血となり肉となれるのだから、彼の残された肉体にとっても素晴らしいことだろう。私がまたよだれを垂らしかけていると、食事中だったトゥルーがとても冷たい目で見てきた。


「死体を喰っている変な私が言える話じゃないんだけどさぁー。君って、普通の人間なのに素で変なところが多いよね」

「……えっ。死体を食べるのって一般的じゃなかったの!? てっきり、人間って同族の死体を食べる生き物だと思っていたのだけど」

「そ、それはいくらなんでも人間への偏見として可哀想じゃないかなぁー。私が異常なだけで、普通の人間はあんまり食べ……食べる人もいるけど、多くの人は人肉なんて食べないよぉ」


 衝撃の事実に対するカルチャーショックが起こった。毎日のように食べる姿を見て慣れていたとは無意味だった。いや無意味ではなかったのだが、むしろ世間の一般的常識的に合わせるためには慣れるべき行為ではなかった。

 割と真面目にショックを受けて落ち込んでいると、彼女の背中に入る触手たちが背中を撫でて慰めてくれた。つい先ほどまで塩対応ばかりしてきていたというのに、掌を返したように優しいのはなぜか。何か裏があるのではないかと思ったが、考察するための情報量が圧倒的に足りなくて諦めた。裏切られたらその時だ。その時になってから考えたら良い。

 私は触手たちに「ありがとう」とお礼を言って軽くキスをすると、身体を赤くした。いつの間にか触手を無視して先を歩く彼女を見ると、さっさと彼女を探した。



4.

 トゥルーが死体を食べ尽くしている間に食料を探してみたが、腐ったバナナの皮ぐらいしかなかった。調理場の冷蔵庫の中にある肉からは腐敗臭がしたし、食べられそうなのはパックに入ったかつお節ぐらいだった。一応食べてみたが腹の足しにもならない。それどころか、中途半端に食べてしまったせいでかえって空腹感が増してしまった。

 大した成果もなく彼女の元へ帰ってくると、ホテルの入り口近くにある椅子へ腰掛けて寝ていた。あまりにも安らかな寝顔だったので起こさないことにした。

 私は彼女と隣の椅子に腰掛けると、空腹を忘れるために目をつむる。起きているから空腹を感じるわけで、眠ってしまえばその間は案外空腹を感じないものである。しかし、今に限って妙に目が冴えていた。ホテルというもの珍しい場所にいるせいだろうか、あるいは他に原因があるのか。何にせよ、私が眠れないことは事実だった。


 仕方がないので彼女の寝顔でも見ていようかと思って、顔を近付けてみる。触手のインパクトが強くて忘れがちだが、彼女は人間にしてはかなりの美形だと思う。幼い頃から両親以外の顔を見たことがないので、基準が「両親とそこらへんに落ちている死体の顔よりは」になっているのだが。

 惹かれるようにして椅子から身体を乗り出して、彼女の顔に近付いていく。口元には人肉を食べたカスが付いていて、吐息からは血の強烈な香りもする。それなのに、そこらへんに落ちている死体の匂いとは異なって、彼女から漂う血の匂いは妙に私の気に入るものだった。甘美で頭がクラクラしてくるような香り、とでも言うのだろうか。

 惹かれるようにして、また一段と椅子から身体を乗り出して、彼女の顔に近付いていく。しかし、その瞬間を見計らったかのようにして突然ホテル内部に「音」が鳴り響きはじめた。その音に飛び起きた彼女が私に衝突すると、お互いにぶつけた部分を抑える。私は彼女の良い匂いがする膝上に顔を埋めて額を抑えた。


「もぉ。どうして、私の目の前なんかにいるんですかー……」

「ご、ごめん……ってそれよりもこの音って」

「オトガデール、だよねぇー。……信奉者たち、盗まれちゃったのかな」

 

 トゥルーは何やら悩みがありそうな顔をしていたが、今優先するべきはオトガデールの音が鳴っている事実だ。オトガデールは電池式なので大人しく電池切れを起こすまで放置しておいても良いが、そんなのを待っていたら明日の朝になってしまう。それまで以前聞いた時よりも大音量の「音」を聞き続けていたら、普通の人間たちみたいに狂うことはなくても、鼓膜がイカれてしまう。彼女の膝上からこっそり顔を退けると、鼻の中に残った香りについよだれがこぼれかけた。心中でも死ですらないのに、どうしてこんなに「興奮」しているのだろうか。自分で自分が分からない。

 私はそんな感情をどうにか振り払うためにまだ「出現位置が云々」と言っている彼女の左手を掴むと、さっさと一番音がする方向へと走っていった。



5.

 音の元を辿って行くと、やがて二階の一番端の部屋にたどり着いた。特にどういう部屋というわけでもない。「館内監視室」と書かれた部屋である。私は以前お母さんに教えられた礼儀の通りにドアを三回ノックして「すいません」と中に人が入っていないかを確認しようとした。だが、それよりも先に彼女は触手でドアをぶち破ってしまう。さすが触手だ。小声で「すごいね」と言うと、触手たちは嬉しそうに身体を赤くした。案外ちょろいのかもしれない。

 そう思っている内に彼女は部屋の中に入っていた。私も急いでその後を追うと、すぐに彼女のものとは異なる血の匂いが周囲を漂いはじめた。よく見ると、入り口から中に向けて死体を引きずったような血の痕があった。それも、数分前に引きずったであろう新鮮な色だ。その瞬間、私の直感が働いた。これは「心中」なのではないか。理由は分からないが、なんとなくそう思った。私は口元からよだれを垂れるのを袖で拭ぐうと、彼女を追い抜いて音の発生源にある「心中」をこの目で見た。


 しかし、そこにいたのはただの女性だった。いつかお父さんに教えてもらった「マイク」と呼ばれる物体にキューブ型のオトガデールの音を近付け、マイクによって館内に大音量で鳴らしていたらしい。それは鼓膜が破れそうになるわけだ。

 理由は分からないが、私の垂れていたよだれは戻ってしまった。光景自体は意味不明で狂気的であるのだが、なんだか私の心中センサーには触れなかった。溜息をこぼすと、私はさっさと彼女からオトガデールを奪い取って、鼓膜が破れる前にその大音量の音をやめさせようとした。だが、きつく握り締めるばかりで一向に離してくれない。

 仕方がないので触手くんに手伝ってもらおうかと思う。トゥルーの方を向いて助けを求めようとした瞬間、突然オトガデールの音が止まった。部屋に訪れた静寂に私もトゥルーも動揺していた。一体何が起こっているのか。振り返って女性がどうしたのかと見ようとした瞬間、背後からの銃声が聞こえる。

 撃たれたのは、私……ではなかった。トゥルーの方だった。何発も連続して撃たれた音にさすがに冷や汗を隠せなかったが、彼女は触手たちによって銃弾を全て防いでいた。むしろ、気持ち悪いぐらいに弾力のある触手たちの身体によって、撃たれた弾は女性へと跳ね返ってしまう。そのまま返って来た弾に身体を撃ち抜かれると、彼女の触手に新鮮な返り血がべったりと付く。私は触手たちに近付くと、まず全員無事なのかを確認する。何人かは傷をついていたが、十分に時間経過で治るレベルだった。ひとまず良かったと触手たちを抱きしめる。


「……それで? 聞くまでもないと思うけど、トゥルーは大丈夫なの?」

「触手たちが防いでくれたからねぇー。本当にありがたいよ。……それで私へのハグはないの?」


 彼女の言葉を無視すると、触手たち一人一人に軽くキスしてあげる。身体を赤くしているのを可愛いなと見ていると、なんだかすっかり不貞腐れてしまった様子のトゥルーは女性の死体を切り刻みはじめた。


「銃弾が入った死体って美味しいの?」

「別にー? 君には関係ないことでしょー?」


 それもそうなのだが、露骨な不貞腐れた態度にかえって笑みが漏れる。とはいえ、いつまでも不貞腐れたトゥルーに触手たちを付き合わせるのも可哀想だ。背中へ寄生している触手たちに失礼すると、背後からギュッと抱きしめてあげた。彼女は何も言わなかったが、少し嬉しそうな顔をしているように思えた。しばらく抱きしめていると、彼女の方から「も、もういいからー……」と上擦った声で振り払ってきた。私が顔を覗こうとしたが、触手たちでガードしてくる。

 仕方ないので切り刻まれた女性の死体でも見ていると、ふと服の内ポケットにあたる位置に一枚の写真が入っていることに気付く。拾い上げてみると、その写真は恋人と思わしき男性とのツーショット写真だった。肩を組んで二人でハートを作っている姿がいかにもラブラブお熱いカップルらしい。

 しかし、この恋人の男性。どこかで同じ服装の人物を見た気がする。しばらくうーんと唸っていると、ふと入り口の男の死体を思い出した。あれだ。あの死体と同じなのだ。ということは、この女性はあの素晴らしい男性の彼女だったのか。

 そう考えると、多少だがこの女性にも情が生まれた。


「ねぇトゥルー。……その死体、ちゃんと食べてあげてね」

「言われなくても、別に食べるけどさぁー。なんで?」

「ちゃんとお腹の中で出会ってもらう……ため、かしら」


 トゥルーは露骨に嫌そうな顔をした。いつも眠たそうな顔をしている顔ばかりしている彼女が表情で意思を表すなんて珍しい。物珍しさに彼女の瞳を見つめていると、大きな欠伸を漏らした。


「君はさぁ、やっぱり変な人間だよぉー。人を喰うなんて分かりやすい狂気よりも、もっとおぞましい狂気を持っているんじゃないかな。……多分ねぇ」


 トゥルーはそう言って、一切れ、また一切れと彼女の死体を食べてくれる。その背中を見ながら、私は狂気扱いされた意味をイマイチ理解できず、小首を傾げた。世間知らずであることは認めるが、そんなに狂気は持っていないのだが。不満げな感情を抱きながらも、ちゃんと死体を食べてくれているトゥルーに文句を言うつもりはなかった。


 ふと部屋にある窓を見ると、いつの間にか夜になっていた。一晩経たない内に終わって良かったのだが、同時にせっかくの変なカップルと出会えたのに、心中しなかったことを残念に思った。仮に二人が出会っていたのなら、心中できたのだろうか。

 深海みたいな色の夜空に見えるはずの天の川は、今日は灰色の雲によって隠されていた。

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