僕は誰からも必要とされていない。なら僕も誰も必要としない
よれ先輩
第1話 プロローグ
僕は何故生きているんだろう。
僕はなんのために生きているんだろう。
僕は誰のために生きているんだろ。
僕は生きてる価値があるのだろうか?
友情なんてすぐ壊れるなに何故持つんだろう
愛情なんてすぐ裏切られるのに何故受けるんだろう。与えるんだろう。
分からないことが多すぎて頭がパンクしそうだ。
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「じゃまだから部屋に行ってくれる?」
またか、僕はリビングでテレビを見ることすら許されないのか?
父さんが今の母さんと再婚してから家での生活がガラリと変わった。今までは僕の唯一の気を休めれる場所だったのに今ではかなり疲れる
父さんが再婚し、母親と妹、姉が1人ずつ新しくできた
妹の彩と姉の沙耶香はかなりの美人だと思う。普通の人なら羨ましいと思うだろう
しかし、現実は甘くない。
2人とも僕のことは空気あつかいだ。
僕が何をしたと言うんだ。
バタン
「はぁ、僕達がほんとに何したって言うんだよ。まだ家族になって1週間だぞ」
1度、『そうかそうかきみはそういうやつなんだな』 といってやりたかったが、そんなこと言ったらほんとに殺されかねないのでやめた。
「学校でも気が詰まるのに家でもこれだと、僕はどこで気を抜けばいいんだよ...」
「僕は誰からも必要とされてないのか? 結構いい子頑張ってるんだけどな。成績とか、バイトとか。努力は報われるって言うけど、なんなんだよ。理不尽じゃないか」
そうベッドで泣いてると、寝落ちした。
ん、ん、もう朝か、
朝なんて来ない方がいい 最近そう思うようになってきた
リビングに行き、
「おはよう」と挨拶しても、誰も返さない、そこに僕以外の家族で集まって朝食を取っているというのに。
僕は1人、自室で朝食を取り、学校に出かけた
机に突っ伏して寝ていると
たった1人の友人の
「おーい起きろよ。もうすぐホームルーム始まるぜ」
分かってるよ といい顔を上げた
今日も一日空気の生活を頑張ろう。
いつまで持つか分からないけど
キーンコーンカーンコーン
そのチャイムが聞こえると僕は直ぐに教室を出て、屋上に行く。
教室にいても邪魔だという目線が飛んでくるだけだもんな。
「はぁさすがに同じコンビニ飯も飽きてきたな。NOTOMOTOに買いに行こうかな」
そうつぶやきながら昼飯を今日も食べる
食べ終わり、教室に戻ると、うわ戻ってきた という目線が飛んでくる
だから俺が何したって言うんだよほんとに
「気にすんなよ。あんなの、気にするだけ無駄だって。ってかお前 飯どこでくってんの?一緒に食おうぜ」
「屋上で食ってるよ。前は他に食う友達いるだろ俺なんか気にしなくていいから」
「そんな事言うなよ。俺も明日ついて行くからな!」
勝手にしろ そう話しを切り上げると 午後の授業が始まった
キーンコーンカーンコーン
学校が終わり、僕は直ぐに教室を出てバイト先のコンビニへ向かう
「すみません!遅れました!」
やばい5分の遅刻だ
「いいよ5分くらい。君にはあんまり期待してないしね。今日もいつも通り頼むよ」
期待してないって俺、なにかミスしたかな?
ほんとに理不尽すぎる
そう思いつつ制服に着替え仕事に取り掛かった
「おつかれ、はいこれ今月のお金」
そう言われ渡された封筒を確認する
明らかに足りない でも言い返してもどうせ意味がないので言い返さない
「少ないのは君のせいだからね。あげてるだけでもありがたいと思ってくれよほんとに」
はぁもう辞めようかな
そう憂鬱な気分で家に帰る
「ただいま」
・・・
やはり誰も返事を返さない
リビングを覗くと
「なにそれ、ワハハ」
というような楽しそうな会話が
僕を除いた家族で繰り広げられていた
自部屋に戻るとベットに寝っ転がった。
一気に疲れが取れる。
「学校でもバイトでも家でもほんとに俺が何をしたって言うんだよ。どうして誰も僕のことを必要としてくれないんだよ。僕ってそんな必要ないのかな?なんで、なんでだよ。こんなに努力してきたのに。どうしてだよ!」
もう我慢しなくてもいいよね。
僕のことを必要としないなら
僕も誰のことも必要にしなくてもいいや
別に 愛情なんてすぐに壊れる
とりあえず この家をでよう。そして新しいバイトをしよう
学校はもう少し頑張ってみようかな。
でも最後に聞きたかったな
なんで彩達は僕のことを避けるんだろ
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