無《ゼロ》の審判を下すとき
覡のおやすみ
プロローグ:【問い】
今この本を手に持ち読んでいる、そこのお前達に一つ聞きたいことがある。
問い:この世は公平かつ平等に審判はしているか?
現在ニホンと呼ばれる星より、遠い世界にいるこの俺の世界は公平かつ平等に審判されていない。
今ここに無実な者がいるとしよう。その者はいくら主張しようが、ハッキリとした証拠が無ければ審判を下すもの達には一切聞く耳を持たない。故にクズの集まりだ。
そして長い年月が流れ、無実だと主張していた者は死を迎える。
その後ハッキリとした証拠が現れ、無実だと主張していた者の刑はようやく『無実』だと判決は下されるが、この世にはもういない者に下したところで何も変わらない。
殺害をするとニホンと呼ばれる世界は刑を償うとよく耳にする。
転生者と言われる者達がうるさいほど、言ってくるもんでな。
お前らも転生は憧れるだろう。強い力を手にしてモテてハーレムになりたいと言う願望が。
力が全てな俺の世界は力さえあればハーレムになるのは簡単だ。
だが、俺はそんなことには興味が無い。
先程も言ったが、公平かつ平等に審判をする、と言うものは実際に出来るのだろうか。
ハッキリとした証拠があろうが、審判者は死刑と言えば死刑だ。
そう、簡単に言えば審判者による独壇場だ。
そんな立場にいる者のことを考えてみろ。
殺したくない相手だろうが殺すしかない。例え恋人だろうが、妻であろうがだ。
この世界には、公平かつ平等に審判出来るものなんてどこにも存在しない。
いや、存在出来ないんだ。平等に接しようと女に手を貸そうとすると、男の反感をかう。その逆も有り得る。
男卑女尊や男尊女卑とか関係ない。
この世界は……審判者による審判により、生きるか死ぬかつまり――生と死を司るのは審判者だ。
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次からが本編です!
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