魔王討伐に至るまでの僕と彼女の話
@bay193
1.
「呪いの、剣?」
新しい町につき、それぞれに情報収集した夜。いつも通り宿屋の食堂で成果を共有してるなかで、リリスが持ってきた話がそれだった。
運ばれてきた、バガモスの木苺煮に舌鼓を打ちつつ先を促す。
「なんでも、少し前にこの街の周辺を根城にしていた盗賊団が撃退されたそうなんです。少し離れたところになかなか大きめの村を作ってこの街にくる行商人をターゲットにしていたと。ながくこの街の頭痛の種だったようで、色々溜め込んでいたらしいんですが、その中のひとつが「呪いの剣」。触れた者に人外の強さを与える代わりに廃人に至らしめる、と聞きました。」
今は領主の館にあるそうですが、詳しくは分からなかったです。と締めくくったリリスは目でどう思います?と問いかけてくる。
…先日の手も足もでなかった敗走が、未だ記憶に新しい。僕達には、打開策が必要だった。
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