アップグルントのアジト。そして勧誘
あの依頼から1ヶ月が経ち私は情報屋として少し有名になっていた。(依頼が来るのは嬉しいけど……たまには休まないと倒れそうだな……)そう考えながら私は立ち上がり軽く伸びをして「……ご飯でも買いに行こ。」そう呟いた。
カフェテラスで軽食を摂ったあと後ろからの気配に後ろをそっと睨んだ。(付けられてる……一体誰が……?)そんな事を考えながら私は歩くスピードを上げた。私は背後から聞こえる足音に冷や汗を垂らしながら路地裏へ逃げ込むように入りくるりと後ろを向いてこう告げた。「……私に何か用?」そう告げれば一人の男が現れた。その後口元に笑みを浮かべ「情報屋フォンセだな俺と一緒に来てもらう」と告げた。
「……嫌だと言ったら?」
「無理矢理連れて行く。それが嫌なら……」
「……分かった。いいよ。」
「それは助かるな。女に乱暴する趣味はないから。」そうやり取りをしたあと私は彼について行くように歩いた。
暫く歩いていると廃ビルに連れてこられた。
「
「えぇお久しぶりですねルネさん。それでここは一体?」
「あぁ……ようこそアップグルントのアジトへ。歓迎するよ」
「アップグルントの……アジト……」
「あぁ。そうだ俺は首領という立場をしている。早速で悪いが……フォンセお前にはアップグルントに入ってもらう」
私は告げられた言葉に俯き口元に笑みを浮かべた。やっとアップグルントに入れるチャンスが巡ってきたから。私は今までで1番の笑みを浮かべ「じゃあ改めて自己紹介しましょうか……私の名前はライ。ライ=シャルロット。これからよろしくお願いしますね」と告げた。
アップグルントに入る事。目標の1つ目はクリアした。ようやくサフズルへの復讐が始まる。
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