突然のおこ
仲仁へび(旧:離久)
第1話
デートをしている最中に、俺の彼女が突然おこりだした。
「もうっ」って言って、頬を膨らませている。
かわいいって思うけど、正直にそう言ったら「本気でおこってるんですけどー」と言われてしまう。
う~ん、原因はなんだろう。
一緒にデートしてる時、ときどきこうなっちゃうんだよな。
別に俺は、彼女を不快にするような事したつもりはないんだけど。
どうしてなんだろう。
だから「話してくれないと分からないよ」と言ってみるんだけど。
「自分の胸に手を当てて考えてみれば?」と返されるだけだ。
考えても分からないから、聞いてるんだけどな。
はぁ、とりあえずご機嫌をとるために、アイスでも買ってこようかな。
ちょうどあそこにアイスクリーム屋があるし。
もう、なんで分かってくれないの?
わたし、嫉妬してるんですけど!
他の女の子に色目を使わないで!
ただでさえかっこいい顔してるんだから、その顔で笑ったらみんな恋に落ちちゃうよ!
友達に言ったら「そう見えるのは君だけだよ。恋は盲目だね」って言われたけど、そんな事ないも~ん!
ほんとにほんとに、わたしの彼氏はかっこいいんだから。
だからどんなにほほえましいものを見ても笑っちゃだめ!
小さい女の子がお使い頑張ってる所とか、綺麗な女の人がおばさんの荷物を持ってあげてるところとか。
にこっとしちゃ、だめったらだめ。
わたしを見る時以外かっこよくなっちゃだめなんだからね!
「あっ、あの子一人で背伸びして風船とろうとしてる。手伝ってあげようかな」
って、行った傍からもーっ!!
わたし、おこなんだからねっ!
突然のおこ 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます