機械の故障 メンテナンス

第1話

「あれ、アプリがうごかない」

「どうしたんだ画面がブラックアウトしてるぞ」

「運営はなにやってるんだ！」

　その日、気が付いたら会社に大量の苦情のメールや電話が来ていた。

　確認したら、提供しているアプリが不具合を起こしたらしい。

　嘘だと思った。

　ありえないと。

　とんでもない出来事が起こった。

　想像していなかったからかなりうろたえた。

　どうしてだ。

　何回もシミュレーションしたじゃないか。

　なのに、どうしてこうなる。

　開発してサービスを始めたアプリが、変なバグを引き起こしてしまっている。

　おかげで苦情殺到。

　快適なサービスが売りだったのに、評判がガタ落ちだ。

　シミュレーションした機械がポンコツだったのか？

　おかしい。

　おかしい。

　機械は百パーセント正しいはずなのに。

　俺のせいじゃない。

　なら誰のせいなんだよ。

「あ、このシミュレーション機械、故障してますね」

　って、メンテナンス不足が原因かよ！