修学旅行の寝る前の一時
のんびりとした1日目の夜
何か最後の方はドタバタして疲れたなと
布団に横になって消灯なので電気を消すと
神川さんは話し掛けてきた。
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「楽しかった?」
「バタバタしたが楽しかったよ!」
「良かったわ」
「舞はどうだった?」
「私も楽しかったわ」
「良かった」
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「今晩は似たよう布団を軋ませるのね?」
「同じ種類のベッドだったら合ってるけど布団だからな!?」
「軋むベッドの上で優しさを持ち寄りたいわね!」
「帰ったら添い寝ぐらいしてもいいぞ?」
「ま、マジですか秋兎くん!?」
「じゃなきゃ申し訳ないな…と」
斉藤さんと一緒に寝た(健全?)訳だしな
「そうね…斉藤さんの体の感触を上書きしないとね」
「その言い方気持ち悪いな!?」
「ありがとう」
「お礼を言うな!」
「…どうだった?」
「何がだ?」
「斉藤さんよ…抱いてみてどうだったか聞いてるのよ?」
「抱いてないよ!?どちらかと言えば抱かれた方だよ!?」
「斉藤さんが攻めだったのね」
「ん~…否定がしにくい!」
「…柔らかかった?」
「…焦ってたからよく覚えてないよ」
「あんなに胸に顔面を沈めてたのに?」
「………まぁ…うん。柔らかかったよ」
やめてくれよ…思い出すとドキドキするだろ!?
「…息子さん元気になったりしてないわよね?」
「ド直球に聞いてくるな!?」
「どうなのよ?」
「言うと思うか?」
「言いなさい」
「…ビックリしてそれどころじゃなかったよ」
「それはそれで男性としてどうなのかしら?」
「お、男は意外と繊細な生き物なんだぞ!?」
いきなり引き吊り込まれて抱き付かれたら
恐怖が勝とうというものだ!
「なるほど…意外と息子さんは繊細なのね」
「そうだぞ…」
俺は彼女に何の解説をしているんだ…
「ナニの解説をしているわ」
「心を読むな!」
「読みやすい心してる方が悪いわ」
「痴漢の言い訳みたいだな!」
「そうね…秋兎くんがそんな見て欲しそうな心してるのが悪いのよ!」
「さらにそれっぽい台詞にするな!?」
「明日も楽しみね」
「そうだな!」
「明日は首里城だったかしら?」
「そうだな。首里城行って昼食べて美ら海じゃなかったっけ?」
「なかなかハードね!」
「だな!」
「じゃ、修学旅行からの#激しい攻め__ハードスケジュール__#に耐えるためにゆっくり寝ましょう」
「そ、そうだな!」
「お休み秋兎くん」
「お休み舞。」
「ギシッ」
「同じベッドを軋ませるな!?」
軋まないはずの布団なのに寝返りがしにくくなった!
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