となりは君に居て欲しい9

舞が産まれて6年が経った

いやはや…早いもんだな…

それにしても…



「ねぇパパ」


「どうしたんだい舞?」


「そろそろ妹か弟が欲しいわ!」


「…それは神様にお願いしような?」


「何で神様なの?」


「赤ちゃんは授かり物だからだよ?」


「授かり物?」


「そう、この家族は頑張ってるからもう一人赤ちゃんを授けようってね」



「頑張ってるってパパとママの夜の運動のこと?」


「何のことかな?」


「もおー!パパもママもとぼけるのね!」


すごく気まずい…今度はバレないように深夜にしようか


「何を話してるのよ?」


「あ、ママ!パパが夜の運動のことはぐらかすのよ!」


「はぐらかす何てよく知ってるわね舞ちゃん…」


「頭はいいんだ…善くも悪くも…」


「貴方と同じね?」


「そこだけ似たかぁ~…」


「ねぇママ…私も混ぜてよ、夜の運動!」


「…舞ちゃん?私達を…特にパパを犯罪者にするつもり?」


「そんなに悪いことしてるのパパとママ?」


「「悪いことじゃない(わ)!」」


「だよね!気持ち良さそうだもんね特にママ!」


「やめなさい舞ちゃん?…本当にシャラップよ?」


「シャラップって何?」


「静かにしなさいってことよ?」


「それはパパが夜の運動の時にママに言ってるみたいにってこと?」



「「…………………」」


この娘…強いな

今度からこっそり家を抜け出し…いや、娘置いて

ホテルはあまりにも屑過ぎるだろ…

風呂入るフリしてヤるか!



「パパりん?…顔が気持ち悪いわよ?」


「おっと失礼…夫だけに。」


「舞ちゃん、パンチしていいわよ?」


「嫌だ!オヤジが移る!」


「それもそうね」


「移らないよ!?」


「まぁ、この話しは置いておいて…学校は楽しい舞ちゃん?」



よし、ナイスだママ姫!

話をそらせたぞ!



「学校楽しいよ!」


「よかったわねぇ~好きな子出来た?」


「ママ姫?まだ一年生だぞそんなのいる訳…」


「まだ、居ないよ?」


「まだ…か」


その内出来てしまうのだろうか…

その内紹介されてしまうのだろうか?

複雑だぁ~…


「気が早いわよパパりん?」


「顔に出てたか?」


「顔に出てたわ」


「何だか全然分からないけどママが顔に出てたって言うの何か…こう…いいね!」



「気持ちは分かるが落ち着きなさい舞?」


もしかしたらこの子は変態の申し子かも知れない…

だから何だって感じではあるが…

大丈夫かな…まっすぐ育つかな?

得意を伸ばせとはゆうけれど…これは伸ばしていいのか?



「私は勝手に伸びるから大丈夫!」


「心を読まれた!?」


「何を言っているのよパパりん?」


「い、いや…何でもない」 


「それよりお腹空いたぁ~…パパ私のお腹を膨らませて?」


「言い方を考えような舞?」


「…私頑張ってパパりんみたいに成らないようにするわ!」


「ママ姫も言い方気を付けて…パパりん傷付いちゃう」


「ごめんなさいパパりん…」


「ママ姫…」


「まだ、夜じゃないのに運動するの二人とも?」


「「し、しないよ!?」」


あっぶね!?

何か雰囲気が出てしまった!


「さ、さぁ、昼御飯にしようか?」


「そ、そうね…何作ろうかしら?」


「私、妹がいい!」


「「舞(ちゃん)シャラップ!!」」


こうして俺達は舞の将来を若干

心配し始めたのだった。



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