和と洋

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話し掛けてきた。



「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「和と洋どっちがいい?」


「…ちなみに聞くがトイレでは無いよな?」


「ある意味、力んだりするかもだけど違うわよ?」


「料理でもないよな?」


「ある意味、その後おいしく召し上がることになるけど違うわよ?」



「じゃあ何だよ?」


「結婚式よ?」


「お前、この前からハッスルしてるな!?」


「何よ…こうゆう会話いや?」


「嫌じゃないが…唐突だなと」


「私が唐突じゃない時なんかあったかしら?」


「悲しくなるからやめろ!?」


「私たちは凹凸だけどね!」


「唐突と凹凸を掛けたのかな!?あんまり上手くないぞ!?」



「それで、どっちがいい?」


「あ、続けるんだな…そうだな」


まぁ、そうゆう話がしたいんだろう…

仕方ない…一回ガチで考えてみるか



「話を膨らませたいから和ならどうしたいとかパターンを出してくれ」



「そうね…和ならまずは神社でやりたいわね」


「なるほど…」


確かに神聖な感じがしていいかもしれない


「そして、最後はみんなが帰った後に神社裏の茂みで初夜を始めましょう!」



「始めねぇよ!?バカかお前は!?」


「えぇ~…やりたい!」


「家まで待てよ!?」


「待てたら苦労しないわ!」


「お前は獣か何かなのか!?」


「人間なんて理性がある獣よ!」


「いい得て妙だな!?」


「そして、洋なら…ウェディングドレスを着ながら…ふぅ」


「だから、家帰ろうよ!?」


「家ならいいの!?」


「そりゃ夫婦何だから…いいだろ」


やばい…改めて考えると恥ずかしい…



「……秋兎くん」


「な、何だよ舞?」


「私…初夜に未亡人になるかもしれないわ」


「な、なんで?」


俺死ぬの?



「たぶん、家に秋兎くんが居て…となりで寝息を立て始めたら…秋兎くんが枯れるまで搾り取ってしまうわ!」



「よし、部屋分けよう!」


結婚式より先に家庭内別居が決まったのだった。

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