気が早い

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話しかけてきた。




「ねぇ…旦那様?」


「気が早いぞ舞?」


「ねぇ非童貞?」


「しばきまわすぞ?」


そしてそっちも残念ながら気が早い


「是非ともお願い致します!」


「受け入れるな、嫌がれ!?」


「秋兎くんからのプレゼントなのに!?」


「暴力はプレゼントじゃないぞ!?」


「それは、人によるんじゃ…」


「よりません!DVだめ!」


「誰もDVを肯定したわけじゃないわよ?」


「ん?」


「言ったでしょ人によるって…秋兎くんなら気持ちよくしばいてくれると信じてるだけよ?」



「嫌な信頼のされ方だな!?」


「別に殴れと言ってるわけじゃないわよ?」


「良かった」


「お尻に手形が付くまでビンタされたりつねられたり、したいだけよ!」



「後で頬っぺたはつねってやるよ」


「ありがとう」


「お礼を言うな!悲しくなるだろ!?」


「何かをもらったらお礼を言うのよ?」


「知ってるけど、もっと体を大事にしな!?」


「それは確かにそうね」


随分とあっさり納得したな…?


「だってこれから秋兎くんと寝る体だものね!」


「何かその言い方嫌だな!?」

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