君を思う気持ちなら

のんびりとした休日

裸躍りを却下された私はどうしようかと悩んでいた。

正直一択だったから…そんなに私の裸は魅力がないの

かしら?…いや、そんな訳無いわ!

だって、思春期の男子高校生よ!

クラスメートの短パンがスカートからチラリしただけで

興奮…あ、それは私もだったわ

何て考えていると冬花ちゃんが話し掛けてきた



「あの…舞さん」


「何かしら冬花ちゃん?」


「普通にプレゼント渡すとかじゃダメですか?」


「ん~…正直プレゼント+αを考えてたのだけど…」


「たぶん、一気に幸せを注入すると兄ちゃんあわあわしちゃいますよ?」



「それはそれで見てみたいけど…確かにそうね」


「そうだな…少しづつ慣らさないといけないな…」


「そうね…何せほぼ初体験だものね?」


「何か言い方が嫌ですがそうです!」


「確かにそれならゆっくり時間をかけてならさないとな?」


「そうね…シチュエーションとか考えて出来るだけ緊張をほどかないとね?」



「プレゼント渡す話しですよね?」


「そうよ?…ナニを考えたのかしら冬花ちゃん?」


「仕方ないよ舞、冬花ちゃんもお年頃だからな!」


「お年頃ってエッチね!」


「だな!」


「…二人ともありがとうございました。今年は家で二人っきりでしっぽり誕生日会をします。」



そう言って冬花ちゃんが立ち上がって帰ろうとしたので

私とパパで必死に食い止めた


「まったく…あ、そう言えば…プレゼント渡すなら結構考えた方がいいかもですよ?」



「ほう…何故かね?」


「実は昨日、神埼先輩から連絡があって…誕生日会行けそうに無いからプレゼントだけ送るね!…と」



「あの…神埼食品の美少年か…まずいな舞」


「そうね…ただのお金持ちなら対スネ夫システムで倒せるけど…」


「性格がすごくいいスネ夫だからな…」



「最強じゃないかしら?」


「少なくとも財力では最強だな!」


「困りましたね…」


「大丈夫でしょ?」


「え?」


そう、確かに値段では叶わないと思う。

でも、私達には…



「秋兎くんを思う気持ちなら負けないでしょ!」


「「うむ(はい)!」」


私達は改めてプレゼントを被らないように

相談してデパートに向かった

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