大玉転がし

のんびりとした休み時間

今日も今日とてとなりの席の

神川さんは話し掛けてきた。




「ねぇ秋兎くん」


「何だよ舞?」


「体育祭が近付いて来たわね?」


「そうだな!…何やろうかな?」


「そうね…大玉転がしとか素敵よね?」


「何か最近は中玉転がしって感じだけど…結構盛り上がるよな!」



「それはもちろんなのだけど…」


「ん?」


「大勢の若者が息を切らしながら外で玉を弄んでる何て素敵よね?」



「うん、玉の時点で分かってたよ!」


「エロ才教育の賜物ね。…玉だけに」


「上手くねぇよ!?」


「なかなか秋兎くんを転がせないわね玉の話しなのに」


「重ねてくるな!?」


「それはそれとして、玉転がしって結構難しいわよね?」


「確かに、普段やらないからってのもあるけど何か難しいよな?」



「そもそも何かをやりながら走るのが苦手なのよね…」


「確かに難しいよな」


「だから、バスケはフリースロー以外苦手なのよ」


「なるほど…なら、舞は玉転がし難しいな…」


「外で玉を転がす私の夢は玉砕したわ」


「三連続!」

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