おもむき
のんびりとした朝食後
軽い眠気に襲われながらも洗濯物を干していると
今日も今日とて神川さんは話し掛けてきた。
「ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「泊めてくれてありがとう」
「気にするな。俺も冬花も楽しかったよ」
「なら、良かったわ」
「今度は凛さんも連れてきたらいいよ…たいしたことは出来ないけどな。」
「ぜひ、そうさせてもらうわ…」
「おう」
珍しく普通の会話だ…でも何か舞が若干ソワソワしてるな?
「ね、ねぇ秋兎くん」
「何だよ舞?」
「神埼さんとは仲良いの?」
「神埼?…あぁ最近は連絡取ってないな…神埼がどうした?」
「いえ、別に?」
すこし安心したような顔を見せると
いつもの顔になり
「冬花ちゃんのパンツかわいいわね」
「いきなりどうしたお前?」
「いや、履いてるパンツと干してあるパンツは趣が違うなと」
「趣って何だよ!?」
「かわいいとかは思うけどイヤらしさを感じないわ…なるほど…パンツだけじゃダメなのね」
「何を語ってるんだ!?」
「つまりパンツに冬花ちゃんとゆう要素を加えることで初めてエロとして完成するのね」
「真面目に考察するなよ!?朝っぱらから!」
「そこに恥じらいか蔑む目を加えるかが悩みどころよね?」
「話をこっちに振るな!」
「涙目が良かった?」
「まぁ…じゃなかった、妹で想像させるな!?」
「なら、私で想像する?」
「し、しないわ!」
「それはそれで問題じゃない?」
「確かにな!」
「それで兄ちゃんはいつまで私のパンツを握りしめてるのかな?」
舞と話しているといつの間にか居た
冬花がこちらを蔑む目で見ていた
「すみません。」
俺は初めて妹に敬語を使った
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